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JRA日高育成牧場で平成29年度育成馬展示会

  • 2017年04月11日
  • JRA日高育成牧場で開かれた育成馬展示会
    JRA日高育成牧場で開かれた育成馬展示会
  • 脚もとを入念にチェックする購買関係者
    脚もとを入念にチェックする購買関係者
  • 騎乗供覧にはBTC育成技術者養成研修第34期生(青帽子)も参加
    騎乗供覧にはBTC育成技術者養成研修第34期生(青帽子)も参加

 4月10日、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場(平賀敦場長)は、JRA育成馬の育成調教技術および成長をお披露目する、平成29年度育成馬展示会を開催した。

 展示会には日高や胆振の牧場関係者、関係団体、JRA馬主、調教師、一般ファンなどが参加。当日は日高育成牧場で繋養している育成馬57頭(牡33頭、牝24頭)が展示された。

 開会式で平賀敦場長は「本日は出産シーズン、種付けシーズン真っ最中にもかかわらず、ご来場いただきまして誠にありがとうございます。展示会ではブリーズアップセール上場馬の比較展示と騎乗供覧を行います。騎乗供覧を行わない馬については、騎乗供覧が終わった後に800m屋内馬場で通常の調教を行いますので、こちらのほうもご覧いただければ幸いです。本日の展示会にはBTCの研修生も参加します。これからの競馬産業を担っていく大きな戦力になる担い手でございますので、ハンドリングや騎乗技術を見ていただけると大変ありがたいです。また、育成馬はブリーズアップセールに上場するだけでなく、今までの間、当育成牧場で発育期の整形外科疾患、調教中の心拍数など、さまざまな研究に用いられております。これらについても結果がまとまり次第、皆様にお知らせいたします。展示会が終わりますと育成馬たちは4月17日に中山競馬場へ向けて出発し、25日のブリーズアップセールに上場します。皆様方の愛馬が中央競馬で良い成績を収められるよう祈っております。今日は風が強いですが良い天気に恵まれました。比較展示と騎乗供覧を見ていただき、参考にしていただきたく思います」と挨拶した。

 第一厩舎横で行われた比較展示では、牡馬と牝馬を5班に分けて展示。続いて、順調に調教が進んでいる36頭を3班に分けて、1600mトラック砂馬場で騎乗供覧した。騎乗供覧には4月14日に修了式を迎える、BTCの育成調教技術者研修第34期生13名も騎乗し、1年間の研修で習得した騎乗技術を遺憾なく発揮して、育成馬をエスコートした。

 JRA育成馬とは、JRAが全国のサラブレッド1歳馬市場で購入し、日高・宮崎の両育成牧場でJRA職員により育成された馬。また、2009年からは日高育成牧場で生産した馬(JRAホームブレッド)もJRA育成馬に加わった。これらの馬は2歳春、JRAブリーズアップセールなどで馬主に売却される。日高育成牧場出身の競走馬には、2008年の朝日杯フューチュリティステークス(Jpn1)を制し、2008年度JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したセイウンワンダーをはじめ、多数の活躍馬がいる。

●JRAホームページ内「JRA育成馬」サイト(http://www.jra.go.jp/training/)
●JRA育成馬日誌(ブログ)(http://blog.jra.jp/ikusei/)
●JBIS-Search内「2017JRAブリーズアップセール」サイト
(http://www.jbis.or.jp/seri/2017/12O1/sale/)