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BTC軽種馬育成調教センターで馬場清め式

  • 2017年04月07日
  • BTC調教場で行われた馬場清め式
    BTC調教場で行われた馬場清め式
  • 人馬の安全と利用馬の活躍を祈る大平俊明理事長
    人馬の安全と利用馬の活躍を祈る大平俊明理事長
  • 4月3日から使用が可能になった直線砂馬場
    4月3日から使用が可能になった直線砂馬場

   4月5日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC、大平俊明理事長)は、BTC調教場屋外1200m直線砂馬場スタート地点前において、人馬の安全を祈願する馬場清め式を行った。

   馬場清め式は、屋外馬場の開場に伴う恒例行事。本年は3月27日に1600mと800mのトラック砂馬場がオープン、4月3日より1600mと1200mの直線砂馬場がオープンし、グラス馬場を除くすべての施設が使用できるようになった。27日からはさっそくJRA日高育成牧場で育成調教されているJRA育成馬が、4月10日の育成馬展示会、そして、4月25日のJRAブリーズアップセールに向け、1600mトラック砂馬場で最後の仕上げに入ったという。

   馬場清め式にはBTCの大平理事長、白木正明専務理事、湯地達彦場長、田村正和総務部長をはじめとした職員、平賀敦JRA日高育成牧場長、施設を利用するBTC利用者振興会会員、メンテナンスを請け負う業者関係者などが参列。お祓いを受けると、祭壇に玉櫛を奉納して、人馬の健康と安全、利用馬の更なる飛躍を祈願した。

   平成5年10月に開場したBTC調教場は昨年、調教場をよりいっそう利用しやすい環境にするよう、2歳新馬戦の競走開始時期早期化に対応するため、調教場の利用開始時期を従来の「1歳9月」から「1歳7月」に変更、滞在馬房・宿泊施設の利用期間を、「4ヶ月」から「6ヶ月」に延長、調教場を試しに使いたい人のために、簡単な手続きで利用が可能となる「短期利用制度」と、3つの新たな試みを実施した。

   昨年度の利用状況は、利用実頭数が前年比101.1%の2,865頭、利用延頭数が前年比102.0%の137,432頭、年齢による比率は、1歳馬13.7%、2歳馬73.1%、3歳馬6.3%、4歳馬以上6.8%で、1日あたりの平均利用頭数は440.5頭だった。

   利用馬の競走成績は、中央競馬が738勝。うち重賞はビッグアーサーの高松宮記念(G1)優勝をはじめ20勝、2歳新馬戦は47勝だった。地方競馬は前年比18勝増の2,936勝。海外ではエイシンヒカリがフランスのイスパーン賞(G1)を歴史的大差で圧勝した。

   本年はすでに、コマノインパルスが京成杯(G3)を制して3歳クラシック戦線に、カフジテイクが根岸ステークス(G3)に優勝して海外へ遠征、3歳牝馬のファンディーナがデビューから無傷の3連勝でフラワーC(G3)を制して4月16日の皐月賞(G1)に登録、インカンテーションがマーチステークス(G3)で4回目の重賞制覇を飾るなど、目覚しい活躍をしている。