馬産地ニュース

JBBAがワークショップ開催

  • 2017年02月17日
  • 3つの症例報告を取り上げたワークショップ
    3つの症例報告を取り上げたワークショップ
  • 出席者から忌憚のない質問が相次いだ
    出席者から忌憚のない質問が相次いだ
  • 症例報告する荒川雄季氏と武田英二氏(写真右から)
    症例報告する荒川雄季氏と武田英二氏(写真右から)
  • 小学生とポニーの感動秘話を紹介した遊佐繁基氏
    小学生とポニーの感動秘話を紹介した遊佐繁基氏

 2月16日夜、日本軽種馬協会は新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所講義室において、平成28年度第2回リム&フットケア・ワークショップを開催した。

 本ワークショップは、装蹄師や獣医師が日常の仕事の中で遭遇したアシや蹄に関する症例を持ち寄り、それぞれの経験や意見をぶつけて議論し、症例に対する対応策を統括することを目的としたもの。本協会の軽種馬経営高度化指導研修事業のひとつで、平成22年度から毎年2月と9月の年2回、定期的に行われている。

 この日は、多忙を極めるなか、夜遅い時間にもかかわらず、中西信吾場長ら静内種馬場職員、平賀敦場長をはじめとしたJRA日高育成牧場の獣医師や装蹄師、高松勝憲所長をはじめとしたBTC軽種馬育成調教センターの獣医師、日高軽種馬農業協同組合の獣医師、日高地区農業共済組合の獣医師、日高や胆振の開業獣医師、武田英二会長をはじめとした北海道日高装蹄師会の装蹄師、獣医学を学ぶ大学生など約50人が出席。武田会長を座長に3つのテーマに関する症例報告が行われた。

 2つ目の症例報告となった深屈腱切断術を行った蹄葉炎馬の術後管理では、治療に当たった荒川雄季獣医師と吾田誠装蹄師、武田英二装蹄師が登壇。獣医師と装蹄師、当該馬の所有者が、三位一体となって取り組んだ成果に関心が集まった。

 また、3つ目の症例報告では、石垣島に住む小学生の熱意と懸命な介護が、ポニーの命を取りとめたという症例が紹介された。

 症例報告のあとには、獣医師・装蹄師、それぞれの視点や経験からの考え方や質問が寄せられ、忌憚のない活発なディスカッションが続いた。

 この日の症例報告は下記の通り。
 (1)サラブレッド種若齢競走馬の角壁腫の1例
 講師:多田健一郎氏(BTC軽種馬育成調教センター)
 (2)深屈腱切断術を行った蹄葉炎馬の術後管理
 講師:荒川雄季氏(日高地区農業共済組合日高中部支所)
 講師:吾田誠氏(北海道日高装蹄師会)
 講師:武田英二氏(北海道日高装蹄師会)
 (3)脱蹄は治る?「脱蹄から回復したポニーの一症例」
 講師:遊佐繁基氏(日本軽種馬協会静内種馬場)