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リアルインパクトが帰国

  • 2017年01月25日
  • 帰国したリアルインパクト
    帰国したリアルインパクト
  • 日本では139頭、オーストラリアでは134頭に種付け
    日本では139頭、オーストラリアでは134頭に種付け
  • 今年の種付料は受胎条件80万円
    今年の種付料は受胎条件80万円

 1月24日早朝、オーストラリアのアローフィールドスタッドにてシャトル種牡馬として繋養されていたリアルインパクトが、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに復帰した。

 半年ぶりに日本へ帰国したリアルインパクトは、神奈川県横浜市で輸入検疫を終えると、そのまま社台スタリオンへ直行。復帰した日は氷点下30度近くになる、この冬一番の寒さに面食らった様子だったが、すぐに平静を取り戻した。息つく暇もなくこの後は、臨時種畜検査を受け、2月7日の種牡馬展示会、種牡馬2年目の種付けシーズンを迎える。

 リアルインパクトは父ディープインパクト、母トキオリアリティー、母の父メドウレイクという血統の牡9歳の鹿毛。半兄に2007年のオーシャンS(Jpn3)などを制したアイルラヴァゲインがいる安平町のノーザンファーム生産馬で、ディープインパクトの初年度産駒となる。

 リアルインパクトの競走成績は30戦5勝2着5回3着2回。キャロットファームの所有馬として美浦の堀宣行厩舎からデビューし、2010年10月の2歳新馬戦を快勝。3歳春シーズンの2011年6月には、歴戦の古馬を一蹴して安田記念(G1)に優勝した。2013年、2014年には阪神カップ(G2)連覇、2015年にはオーストラリアへ遠征し、ジョージライダーステークス(G1)を制し国内外G1制覇を達成した。

 種牡馬1年目の昨年、日本では種付料80万円で139頭に種付け。南半球では19,250オーストラリアドル(約166万円)の種付料で134頭に種付けしたという。

 社台スタリオンステーションでは「1年間、休みなく種付けしてたのに加え、季節が逆という急激な環境の変化、過酷な長旅、検疫でのストレスなど心配しましたが、毛艶も良く体調も安定しているのでホッとしました。オーストラリアでは現地でG1を勝っているということで人気も高かったようです。日本より種付頭数はほんの少しだけ下回りましたが、種付料が日本より高いので、種付収入はこっちが上だと自慢されました(笑)。今年で供用2年目となりますが、おかげ様で多くの問い合わせが寄せられています。日本での初年度産駒もすでに生まれ、なかなか良いという連絡もいただいています。何事もなく無事に今年の種付けシーズンを過ごしてほしいですね」と話した。今年の種付料は昨年同様、受胎条件80万円となっている。