ゴールドシップの初仔が誕生
1月17日夕方、日高町の前川義則さんの牧場でゴールドシップ(牡8歳)の初仔となる牝馬が誕生した。誕生から1週間が経った1月24日に合同取材が行われ、マスコミを前にお披露目された。
母のマイネフェニーチェ(牝11歳)はJRA未勝利から地方競馬に転入、岩手競馬や南関東競馬で9勝を上げている。半弟のマイネルアトラクトは2012年のシンザン記念(G3)で後の三冠牝馬・ジェンティルドンナを相手に2着と好走している。
取材に応じた前川義則さんは「少し小さいですが元気な仔が生まれてくれました。今のところ性格に問題があるような素振りは見せていませんよ。ご近所の出口牧場さんから出た名馬ですから応援したいと思い一番最初に発情を迎えたマイネフェニーチェに配合しました。実は今から22年前に生まれたメジロマックイーンの初仔(ビッグターゲット)もうちの生産だったんですよ。あの時も多くのマスコミが取材に来てくれましたが、不思議な縁を感じます。順調に育って、いい馬主さんと巡り会って欲しいですね」と期待を語ってくれた。
ゴールドシップは父ステイゴールド、母ポイントフラッグ、母の父メジロマックイーンという血統。日高町にある出口牧場の生産馬。現役時代は栗東の須貝尚介厩舎に所属し、2012年の皐月賞(G1)、菊花賞(G1)、有馬記念(G1)、2013年の宝塚記念(G1)、2014年の宝塚記念(G1)、2015年の天皇賞(春)(G1)と6つのG1を制している他、2013~2015年に阪神大賞典(G2)を三連覇するなど28戦13勝(重賞11勝)の成績を残した。
2016年からビッグレッドファームで種牡馬入り。昨年は2007年のクイーンカップ(Jpn3)勝ち馬イクスキューズ、2006年の京都牝馬ステークス(G3)など重賞2勝のマイネサマンサ、2012年の函館2歳ステークス(G3)勝ち馬ストークアンドレイ、2008年の東海ステークス(G2)など重賞4勝のヤマトマリオンなどの重賞勝ち馬の他、2011年春の天皇賞馬ヒルノダムールの母シェアエレガンス、2004年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)など重賞3勝のマイネルモルゲンの母モーニングタイド、2010年の東海ステークス(G2)など重賞3勝のシルクメビウスの母チャンネルワンなど109頭に配合した。
本年度の種付け料は昨年同様の300万円(受胎条件)となっている。