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トーホウジャッカルがアロースタッドにスタッドイン

  • 2017年01月16日
  • スタッドインしたトーホウジャッカル
    スタッドインしたトーホウジャッカル
  • 生産者の竹島幸治さんも駆けつけた
    生産者の竹島幸治さんも駆けつけた
  • 鮮やかな尾花栗毛でたくさんのファンを獲得した
    鮮やかな尾花栗毛でたくさんのファンを獲得した

 1月14日午後12時30分過ぎ、新ひだか町静内目名にあるアロースタッドに、本年から種牡馬として供用を開始するトーホウジャッカルが、滋賀県の栗東トレーニングセンターからスタッドインした。

 トーホウジャッカルは父スペシャルウィーク、母トーホウガイア、母の父アンブライドルズソングという日高町にある竹島幸治牧場の生産。牡6歳の栗毛で、半姉には2014年のCBC賞(G3)に優勝したトーホウアマポーラがいる。

 トーホウジャッカルの競走成績は13戦3勝。トーホウの冠名で知られる東豊物産の所有馬として栗東の谷潔厩舎から2014年5月の3歳未勝利でデビュー。3戦目で初勝利をあげた。9月の神戸新聞杯(G2)で3着になると、続く菊花賞(G1)では、日本ダービー馬ワンアンドオンリー、後の有馬記念(G1)優勝馬ゴールドアクター、タガノグランパ、ショウナンラグーン、サトノアラジン、マイネルフロスト、トーセンスターダム、ハギノハイブリッド、トゥザワールドといった重賞勝ち馬を相手に、3分01秒0という従来の記録を1秒5も更新する日本レコードで優勝。デビューから149日での菊花賞制覇は、2歳戦が始まった1946年以降、史上最速記録となった。昨年12月の金鯱賞(G2)後は今年の日経新春杯(G2)を予定していたが、右前脚に屈腱炎を発症したため現役引退と種牡馬入りが決まり、1月13日付で競走馬登録が抹消された。

 トーホウジャッカルのスタッドインを見届けた生産者の竹島幸治さんは「ジャッカルに会うのは昨年の宝塚記念(G1)以来です。欲を言えばあとひとつかふたつでも重賞を勝ってくれたら良かったのですが、ここまでよく頑張ってくれました。アロースタッドでは、オーナーが所有したトーホウエンペラーやトーホウキングも種牡馬生活を送っていたので、ジャッカルもこちらでお世話になることになりました。オーナーも所有されている優秀な繁殖牝馬との配合を、私も自分で所有する繁殖を種付けする予定です。応援よろしくお願いします」と愛馬を労った。

 本年の種付条件は受胎条件30万円、出生条件50万円を予定しているという。