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エイシンヒカリがレックススタッドにスタッドイン

  • 2017年01月11日
  • スタッドインしたエイシンヒカリ
    スタッドインしたエイシンヒカリ
  • 世界ランク1位の馬体を披露
    世界ランク1位の馬体を披露
  • 種付条件は受胎条件250万円、出生条件300万円
    種付条件は受胎条件250万円、出生条件300万円

 1月11日午前10時頃、新ひだか町静内目名にある有名種馬場レックススタッドに、本年から種牡馬として供用を開始するエイシンヒカリが、元気な姿でスタッドインした。

 エイシンヒカリは父ディープインパクト、母キャタリナ、母の父ストームキャットという血統。2011年生まれの牡6歳の芦毛で、新ひだか町三石本桐にある木田牧場の生産馬となる。半兄には2007年のスプリングステークス(Jpn2)3着のエーシンピーシー、半姉には2011年、2012年のグランダムジャパン古馬シーズン連覇を成し遂げたエーシンクールディがいる。

 エイシンヒカリの競走成績は15戦10勝。2014年に栄進堂の所有馬として栗東の坂口正則厩舎から2014年の3歳未勝利戦でデビュー勝ちすると、スピードの違いを見せ無傷の5連勝を達成した。古馬になり2015年のエプソムカップ(G3)を逃げ切り重賞初制覇。秋の毎日王冠(G2)は2014年皐月賞馬のイスラボニータ、2014年のマイルチャンピオンシップ(G1)優勝馬ダノンシャーク、2014年の天皇賞(秋)(G1)優勝馬スピルバーグ、海外G1勝ち馬のリアルインパクトらを一蹴して重賞を連勝。初の海外遠征となった香港カップ(G1)は、日本から遠征した2014年のオークス馬ヌーヴォレコルト、2015年のクイーンエリザベス二世カップ(G1)を制した香港のブレイジングスピード、2013/2014年の香港年度代表馬デザインズオンローム、2012/2013年の香港年度代表馬ミリタリーアタック、オーストラリアのG1勝ち馬ルーシャヴァレンティーナ、アイルランドのG1勝ち馬フリーイーグルなど世界5か国の強豪相手に逃げ切り勝ちを収め、G1初制覇を達成した。

 昨年はフランスへ遠征し、イスパーン賞(G1)で2015年のフランスダービー馬ニューベイ、2015年のウッドバインマイルステークス(G1)優勝馬モンディアリスト、2015年のパリ大賞(G1)優勝馬のイラプトらを相手に、なんと10馬身の大差をつけて優勝。6月発表のロンジンワールドベストレースホースランキングではランキングトップの129ポンドとなった。

 昨年12月の香港カップ(G1)でラストランを終えたエイシンヒカリは、日本に帰国してからの輸入検疫と3週間の着地検疫を終えてからレックススタッドに到着。長旅の疲れも見せず、出迎えた種馬場関係者や報道陣に芦毛の馬体を披露した。

 事務局の(株)レックスは「さすがG1 2勝馬。雄大でありながらとても柔らかい素晴らしい馬体をしていますね。世界を驚かせたスピードとパワー、スタミナを産駒に伝えてほしいです。種付けシーズンまであまり時間がありませんので、すぐに試験交配や臨時種畜検査などを済ませて、万全の体勢で新生活のスタートを切りたいと思います。ファンの多い馬ですから、種牡馬としても活躍してほしいです」と期待した。2017年度の種付料は受胎条件250万円、出生条件300万円と発表されている。