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アポロソニックが白馬牧場に移動

  • 2017年01月11日
  • 白馬牧場に移動したアポロソニック
    白馬牧場に移動したアポロソニック
  • 2013年の日本ダービー(G1)はキズナの3着
    2013年の日本ダービー(G1)はキズナの3着
  • ビッグブラウンの後継として期待は大きい
    ビッグブラウンの後継として期待は大きい

 1月10日午後、新冠町西泊津にある白馬牧場に、新ひだか町静内豊畑のへいはた牧場から、供用2年目を迎えるアポロソニックが移動した。

 アポロソニックは父ビッグブラウン、母ピュアリーサプライズド、母の父ピュアプライズという血統の鹿毛の牡馬。2010年米国生まれの7歳で、2011年のファシグティプトンオクトーバーセールにおいてムラヤマブラッドストックに70,000ドルで購買された。

 アポロソニックの競走成績は7戦2勝2着1回3着1回。アポロサラブレッドクラブの所有馬として2012年10月に美浦の堀井雅広厩舎からデビューすると11月の2戦目で初勝利。2013年の青葉賞(G2)で2着に入り、日本ダービー(G1)の優先出走権の権利を手に入れ、その日本ダービー(G1)では果敢に先手を奪いしぶとく粘り、優勝したキズナからわずか0.3秒差の3着と健闘した。その後、左前脚屈腱炎を発症し長期休養。復帰を目指したが再度、屈腱炎を発症し、2016年5月5日付けで競走馬登録を抹消した。

 現役引退後はへいはた牧場で種牡馬入り。種付けシーズン後半で広告宣伝もしなかったにもかかわらず、オーナー関係馬など5頭に交配していた。供用2年目の本年から本格的に種牡馬生活を送るため、白馬牧場で繋養されることになったという。

 本年の種付料は受胎条件10万円。所有者であるアポロサラブレッドクラブの好意により、先着5頭に限り無料になる(1牧場1頭)。事務局のムラヤマブラッドストックは「本馬は2008年のケンタッキーダービー(G1)とプリークネスステークス(G1)を制して2冠馬になったビッグブラウンの日本で唯一の後継種牡馬です。サンデーサイレンス系の繁殖牝馬との相性も良いと思います。530kgを超える雄大な馬格、2歳時に勝ち上がった仕上がりの早さ、距離の融通性、芝ダートをこなす二刀流、そして抜群の勝負根性がセールスポイントです。応援よろしくお願いします」と話した。