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ドゥラメンテがお披露目

  • 2016年12月28日
  • お披露目されたドゥラメンテ
    お披露目されたドゥラメンテ
  • 日本ダービー(G1)のレコードホルダー
    日本ダービー(G1)のレコードホルダー
  • 種付料は受胎条件400万円に設定もすでに満口と大人気
    種付料は受胎条件400万円に設定もすでに満口と大人気

   12月27日、安平町早来にある社台スタリオンステーションにおいて、来年から種牡馬として供用を開始するドゥラメンテが、報道陣に初めてお披露目された。

   ドゥラメンテは父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ、母の父サンデーサイレンスという血統の安平町にあるノーザンファーム生産馬。牡4歳の鹿毛で、母はエリザベス女王杯(G1)2勝、祖母エアグルーヴは1996年のオークス(G1)、1997年の天皇賞(秋)(G1)などを制した1997年JRA賞年度代表馬、曽祖母ダイナカールは1983年のオークス馬、おじには2012年のクイーンエリザベス二世C(G1)などを制して2016年のJRAフレッシュマンチャンピオンサイアーに輝いたルーラーシップなどがいる。

   ドゥラメンテの競走成績は9戦5勝2着4回。2014年10月に美浦の堀宣行厩舎からデビューし、2戦目で初勝利。2015年の皐月賞(G1)を驚異的な末脚を繰り出して快勝すると、つづく日本ダービー(G1)では2分23秒2のレースレコードで優勝し、クラシック2冠を達成。その後、骨折が判明し3冠制覇は叶わなかったが、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。2016年の宝塚記念(G1)2着後に左前脚に故障を発生し、競走能力喪失と診断されたため現役引退が決定。6月29日付けで競走馬登録を抹消したあとの7月21日に社台スタリオンステーションへ移動し、患部の治療に専念していた。

   お披露目されたドゥラメンテは冬毛も目立たず元気いっぱいで、順調な回復ぶりをうかがわせた。社台スタリオンステーション事務局は「こちらに入厩した当初は心配しましたが、大きな問題も起こさず良い調子で回復しています。大型馬にもかかわらず俊敏な動作ができる身体能力の高さを感じさせる馬です。日本で繁栄してきた素晴らしい牝系。産駒には父キングカメハメハ、本馬ドゥラメンテにつづく3代連続レコードタイムでのダービー制覇を期待せずにはいられません。良い準備をして種牡馬生活を迎えさせたいですね」と話した。2017年度の種付料は受胎条件400万円に設定されたが、申し込みが殺到したため、すでに満口となっているという。