馬産地ニュース

浦河町獣医師会が講習会

  • 2016年12月12日
  • 講演する上野儀治JRA日高育成牧場副場長
    講演する上野儀治JRA日高育成牧場副場長
  • 主催者を代表して挨拶する岡田諭浦河町獣医師会会長
    主催者を代表して挨拶する岡田諭浦河町獣医師会会長
  • 講習会には約200人が出席した
    講習会には約200人が出席した

   12月9日夜、浦河町獣医師会(岡田諭会長)は、浦河町大通にある浦河町総合文化会館4F文化ホールにおいて、上野儀治JRA日本中央競馬会日高育成牧場副場長を講師に招き、「わかりやすい馬の跛行の見方」と題した講習会を開催した。

   当日は日高管内全域から約200人の生産育成牧場関係者が出席。開会にあたり主催者を代表して岡田会長は「師走に入りなにかとお忙しい中、たくさんの方に参加していただき誠にありがとうございます。また、今日の講師を快く引き受けてくださったJRAの上野先生におかれましては、この場を借りて感謝申し上げます。本日のテーマは馬の跛行ですが、馬は言葉をしゃべらないので、日頃管理している人間の観察力が重要になります。どういう点に着目すればよいか参考になる話をたくさんしていただけると思います。本日の講習会が大いに盛り上がることを期待しています」とあいさつした。

   講師の上野副場長は福島県出身。北海道大学獣医学部卒業後にJRAに入会。美浦トレーニングセンター、栗東トレーニングセンターで競走馬診療の技術を磨き、JRA本部の獣医課長、美浦トレーニングセンター診療所長などを歴任した競走馬診療のプロフェッショナル。生産地のことをもっと知りたいと、日高育成牧場の副場長に今年2月から赴任したという。

   跛行は歩様に異常をきたしている状態。日常的に認められ、重大な疾患に結びつきやすい症状であることから、馬の違和感をすばやく感じ取り、重大な疾患への悪化を防ぐためにも、跛行の見方を習得することは重要とされる。

   上野副場長は跛行診断の流れ、歩様検査の手順、ポイント、跛行の種類などを解説。さらに実際に跛行している馬の動画を見せて、どの肢が跛行しているかをわかりやすく説明した。