馬産地ニュース

日本軽種馬青年部連絡協議会が総会開催

  • 2016年11月25日
  • 総会で挨拶する辻陽会長
    総会で挨拶する辻陽会長
  • 来賓として出席した西村啓二JBBA副会長常務理事
    来賓として出席した西村啓二JBBA副会長常務理事
  • 総会後はJBBA軽種馬経営高度化指導研修を紹介
    総会後はJBBA軽種馬経営高度化指導研修を紹介

 11月24日夜、日本軽種馬青年部連絡協議会(辻陽会長、会員224名)は、札幌市中央区にある札幌東急REIホテルにおいて、第26回定期総会を開催した。

 同連絡協議会は全国各地区の軽種馬青年部で構成。軽種馬生産および育成技術の向上のため研究活動を行うとともに、親睦と教養を高め、軽種馬生産発展に寄与することを目的に、国内外での研修、講習会の実施、講習講話会の記録保存、関係団体への協力、BOKUJOBへの協力などを定期的に行っている。

 年に一度の総会には、胆振や日高、東北、関東など全国から約30名の会員が出席。菅井努副会長の開会宣言で総会が開幕し、続いて辻会長が挨拶。「早いものでそろそろ来年の出産、配合を考える季節になりました。今年1年を振り返ると当連絡協議会においては、オーストラリアへの海外研修を実施し6名が参加しました。馬産地においては、どの市場も好調で馬主様の購買意欲が高まっていることを感じた1年でした。ホッカイドウ競馬も売り上げが200億円を突破し、関係者のたゆまぬ努力で楽しい競馬を提供できたのではと思います。しかし、この好景気はいつまでも続きません。軽種馬産業は景気に左右されるリスクの大きい仕事です。馬が売れている今だからこそ、みんなで知恵を出し合って不景気にも強い産業にしていく時期だと考えています。この連絡協議会がそのような話し合いの場になってくれたらと心から祈念いたします」と述べた。

 来賓として出席した西村啓二日本軽種馬協会副会長常務理事は「会長の言葉の通り、ここ数年のサラブレッドせり市場は非常に躍進をしておりまして、バブル絶頂期の上を行くような気がしております。これは生産界の皆様の粘り強い努力によるものですが、新しい富裕層の方々が馬主になり、せりに参加するようになったからと思っています。軽種馬生産界は自分たちの意志だけでは動かないという弱みがあります。現在の状況は幸運と思いますが、努力を続けてチャンスをつかむしかないと考えています。JBBA日本軽種馬協会は生産者の方を下支えする事業をいろいろ行っています。生産界が一致団結できるような体制づくりを皆様方に期待しています」と祝辞を送った。

 議事は日高地区の宮内慶さんが議長となり進行。平成27年度の事業報告並びに収支決算、平成28年度事業計画並びに収支予算案などが満場一致で決議された。

 総会後は小林孝平日本軽種馬協会生産対策部調査役が、軽種馬経営高度化指導事業について紹介。JBBA主催の研修、グループ研修、地域団体研修、専門技術指導者現地研修などをスライドで説明した。引き続き、10月29日から11月4日にかけて実施した海外研修について、研修に参加した藤沢亮輔さんが報告を行った。