馬産地ニュース

三石軽種馬生産振興会が軽種馬講習会

  • 2016年11月21日
  • 三石軽種馬生産振興会主催の軽種馬講習会
    三石軽種馬生産振興会主催の軽種馬講習会
  • 講師を務めたJRAの松井朗さん
    講師を務めたJRAの松井朗さん
  • 当日は日高全域から100名以上の牧場関係者が出席した
    当日は日高全域から100名以上の牧場関係者が出席した

   11月18日夜、三石軽種馬生産振興会(斉藤雅宣会長)は、新ひだか町三石本桐にある本桐基幹集落センターにおいて、平成28年度軽種馬講習会を開催した。

   講習会はJRA日本中央競馬会、日高管内軽種馬生産振興会、日高軽種馬農業協同組合が協力。当日は同振興会会員のほか、浦河や静内、新冠、門別、平取など日高全域から100名を超す牧場関係者が出席した。

   講習会では松井朗JRA日高育成牧場生産育成研究室研究役が「生産地における軽種馬の栄養管理」をテーマに講演。開催にあたり、主催者を代表して斉藤会長は「この悪天候の中、遠く三石までたくさんの方に足を運んでいただきましてありがとうございます。先日終了したホッカイドウ競馬は発売総額が200億円を超える好成績で、そのほかの地方競馬、JRAも売り上げを伸ばすという良い環境で行われた今年の北海道市場は93億円を記録しました。われわれ生産者はこの数字に驕ることなく努力を続けていくしかないと思います。そういう意味でも今日の講習会は貴重な機会と思います。今回は松井先生に栄養学について講演いただきます。この時期は講習会が続きます。これからの日高は若い人たちが開拓していくことが期待されていますので、しっかり勉強していただければと心から祈念いたします」とあいさつした。

   講師の松井研究役は、平成4年にJRAに入会。競走馬総合研究所の運動科学研究室および、現在の生産育成研究室において、軽種馬の飼養管理や栄養管理に携わり、「軽種馬飼養標準の編集(2004年版)」や「勝つための栄養管理」などの執筆を担当した馬の栄養学のスペシャリスト。講演では、子馬の理想的な成長とそのための栄養管理、発育期整形外科的疾患(DOD)について、子馬のための繁殖牝馬の栄養などについてわかりやすく説明した。