馬産地ニュース

JBBAが2016年度軽種馬後継者研修修了式

  • 2016年11月21日
  • 静内種馬場研修所で行われた修了式
    静内種馬場研修所で行われた修了式
  • 修了証書を授与する中西信吾場長
    修了証書を授与する中西信吾場長
  • 研修生を代表して謝辞を述べる藤原照浩さん
    研修生を代表して謝辞を述べる藤原照浩さん

   11月18日、公益社団法人日本軽種馬協会は、新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所講義室において、2016年度軽種馬後継者研修修了式を行った。

   本年度の研修を修了したのは、日高管内の牧場から集まった5名。10日間で軽種馬生産育成に必要な知識や技術を身につけた。

   修了式では中西信吾場長が「所定の課程を修了したことを証します」と修了証書を授与。河野洋平会長理事からは「研修を修了される5名の研修生に心からお祝い申し上げます。競馬の売り上げが少しずつ回復傾向にあり、本年のせり市場においても、これまでにない成績となりましたが、軽種馬生産界を取り巻く環境はまだまだ厳しい情勢が続いております。この苦境を克服し、競馬を盛り立てるためには、ファンを魅了する強い競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにすることがますます重要となってきており、生産育成業務に携わる牧場の後継者、スタッドマネージャーとなる皆様のような、最先端の知識・技術を学ばれた人材が不可欠です。皆様には今後も自分を厳しく律して精進され、ここまでで学んだ知識や技術を遺憾なく実践の場で発揮されることを心から願っています。今後とも健康に留意され、牧場後継者・スタッドマネージャーとして、そして、ホースマンとして研鑽に努め、現在厳しい状況にある生産界に新たな活力をもたらす原動力になられることを期待しています」と式辞が送られた。

   最後は研修生を代表して藤原照浩さんが「10日間に渡る講義において、日々の仕事の内容を理論的に再確認でき、また、新しい知見を得ることができました。私は生産牧場に勤めておりますので、乗馬実習においては、将来人が乗る競走馬を扱っているということを再認識させられましたし、生涯に渡って人と関わっていく馬たちとの、最初の信頼関係づくりの大切さを考えさせられました。このたびの経験を今後に生かし、日本の軽種馬産業の発展に向けて努力していきます。講師の方々、乗馬のサポートをしてくださった第38期研修生の人たち、このような機会を与えてくださったJBBAの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました」と謝辞を述べた。