馬産地ニュース

平成28年度ホッカイドウ競馬が閉幕

  • 2016年11月17日
  • 静内高等学校吹奏楽部の生ファンファーレ演奏
    静内高等学校吹奏楽部の生ファンファーレ演奏
  • 全レース終了後に行われたジョッキー交流会
    全レース終了後に行われたジョッキー交流会
  • 騎手を代表して感謝の言葉を伝える五十嵐冬樹騎手会長
    騎手を代表して感謝の言葉を伝える五十嵐冬樹騎手会長
  • 多くのファンが駆けつけた最終日の門別競馬場
    多くのファンが駆けつけた最終日の門別競馬場

 11月10日をもって平成28年度のホッカイドウ競馬は、15開催80日間の全日程を終了した。

 本年度は内回りコースにナイター照明を新設し、照明施設のLED化、映像のHD化を図り、4月20日に開幕。途中、濃霧のため6競走、台風により4競走の合計10競走が取り止めになったものの、発売金額は前年対比120.4%となる20,355,012,180円を記録し、18年ぶりに200億円を超えた。単年度収支は4年連続で黒字になる可能性が高い。

 リーディングは、調教師部門がシーズン最多勝記録を塗り替える125勝をあげた田中淳司調教師で、2年連続2回目のリーディングを獲得。騎手部門は101勝をあげた桑村真明騎手が、2013年以来2回目のリーディングジョッキーに輝いた。

 最終日を迎えた門別競馬場は「ファン感謝DAY」と銘打ち、さまざまなイベントを実施。競馬場には今年最後のホッカイドウ競馬を楽しもうと、1,365人ものファンが開門と同時に駆けつけた。場内では、今年の北海道の新米「ゆめぴりか」と「ななつぼし」を使ったおにぎり試食会、通常のなめこより5倍大きい原木なめこ「日高の沢味」を使用したなめこ汁の無料ふるまい、北竜ひまわりライスなどのファンプレゼントが行われたほか、ハッピースプリントが重賞競走で使用したゼッケンや騎手のサイン入りポスターが当たる「お楽しみ抽選会」や美唄焼き鳥「たつみ」の焼き鳥が当たる抽選会、調教ハンター・天童なこさんをゲストに迎えた道営記念&ブロッサムカップ予想トークステージが実施され、寒さを吹き飛ばす賑わいを見せた。

 道営記念発走前には、静内高等学校吹奏楽部の生徒が、いきものがかりの「ありがとう」と道営記念の生ファンファーレを演奏。息のあった音色を奏で、ファイナルレースを盛り上げた。

 全レース終了後には、毎年恒例となった「ジョッキー交流会」が行われ、お目当ての騎手へのプレゼントやサイン会、記念撮影、握手会などで、楽しいひと時を過ごした。101勝をあげリーディングジョッキーに輝いた桑村騎手は「周囲の皆様に支えられた1年でした。寒い中、最後までお集まりいただきありがとうございました。来年もがんばりますので、春からも応援よろしくお願いします」とあいさつ。最後に五十嵐冬樹騎手会長がマイクを握り「ホッカイドウ競馬最終日まで応援していただきましてありがとうございました。これから冬季間はホッカイドウ競馬から、馬や騎手が南関東やほかの地区へ遠征します。その節は応援よろしくお願いします」と感謝の言葉を述べると、最後まで残ったファンから温かい拍手が送られた。