ブロッサムカップはジュンアイノキミが好位から抜け出し快勝
ホッカイドウ競馬最終日を迎えた11月10日、2歳牝馬による重賞、HBA賞・第4回ブロッサムカップ(H3)【ディープブリランテ賞】がダート内回り1600mで行われた。
途中移籍する馬も多い中、最後までホッカイドウ競馬に残り、ここを目標にしてきた2歳牝馬14頭が顔を揃えた。1.5倍の一番人気に推されたのは、同距離で施行されたフローラルC(H3)を圧勝したディープブリランテ産駒のオーブスプリング。メンバー中唯一の重賞勝ち馬だけに人気を集めた。2番人気はヴィクトワールピサ産駒のラミングアタックで6.0倍。7戦2勝、掲示板を外したことのない堅実さが評価された。次いでスマートボーイ産駒のポリカが7.7倍の3番人気、フローラルC2着馬でセイントアレックス産駒のジュンアイノキミが11.1倍の4番人気、ハイアーゲーム産駒のシェアハッピーが11.4倍の5番人気で続いた。
揃ったスタート、内からポリカがハナに立ち、シルエットロマン、シェアハッピーがそれにつづく。セミプレナ、チェリースプリングも加わって先頭集団を形成した。3コーナー、中団で待機していたジュンアイノキミが抜群の手応えで先団に取り付くと、4コーナーで先頭へ。後続が必死で追うも届かず、3馬身の差を付けて重賞初勝利を飾った。勝ち時計は1:44:0(晴・重)、2着はラミングアタック、1馬身差の3着には1番人気のオーブスプリングが入線した。
昨年のラッキーバトルに続き、同レース2年連続制覇となった石川倭騎手は「返し馬から雰囲気も良く、力は出し切れるだろうと感じていましたから、とにかく気持ちよく走らせることに専念しました。3コーナーでの手応えが良かったので早めに前を捕らえて、あとは最後まで粘ってくれました」と笑顔を見せていた。
管理する米川昇調教師は「前走より気合乗りは良かったけど、他はいつも通り順調でしたね。枠順も本当はもう少し内が欲しかったけど、結果的に良かったのかな。このあとは南関東へ移籍する予定ですから、引き続き応援宜しくお願いします」と話した。
ジュンアイノキミは父セイントアレックス、母オボロヅキ、母の父カリズマティックという血統の2歳牝馬。新ひだか町三石にあるタガミファームの生産馬で、半兄にJRAコスモス賞3着馬のラブミークンがいる。父セイントアレックスにとっても産駒重賞初勝利となった。