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リオンディーズがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン

  • 2016年10月24日
  • ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドインしたリオンディーズ
    ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドインしたリオンディーズ
  • 雄大ながらバネのある好馬体を披露
    雄大ながらバネのある好馬体を披露
  • 新たな環境にも戸惑うことなく涼しい顔で再出発を誓った
    新たな環境にも戸惑うことなく涼しい顔で再出発を誓った

 10月21日午前、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、10月13日付けで競走馬登録を抹消したリオンディーズが、休養していた安平町のノーザンファームからスタッドインした。

 リオンディーズは父キングカメハメハ、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという牡3歳の黒鹿毛。安平町のノーザンファーム生産馬で、2005年にオークス(G1)、アメリカンオークス(G1)、フラワーC(G3)などを制してJRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬に選ばれた母の6番仔となり、半兄には2014年のジャパンC(G1)、2013年の菊花賞(G1)、神戸新聞杯(G2)、2012年のラジオNIKKEI杯2歳S(G3)に優勝したエピファネイアがいる。

 リオンディーズの競走成績は5戦2勝。昨年11月の2歳新馬戦「メイクデビュー京都」でデビュー勝ち。2戦目の朝日杯フューチュリティS(G1)では、先に抜け出したエアスピネルを最後方から差し切ってG1初制覇を飾った。デビューから29日でのJRAG1制覇は、1998年阪神3歳牝馬S(G1)優勝のスティンガーに並ぶ最速タイ記録。1戦1勝馬による制覇は、グレード制を導入した1984年以降2度目の快挙となった。

 9月に入り左前繋部浅屈腱炎が判明し、9か月以上の休養を要すると診断されたため、現役引退が決定。来年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となることが決まった。種牡馬入りに際しては、すでに大型シンジケートが結成されているという。

 スタッドインを出迎えた事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「秋のクラシック戦線へ向けて調整する最中、故障により引退を余儀なくされたリオンディーズですが、到着後も新たな環境に戸惑うこともなく落ち着いており、体調はとても良好です。使おうと思えば今すぐ競馬に出走できそうな身体つきをしていますね。今後は、来シーズンから始まる種牡馬生活へ向けて、じっくりとコンディションを整えていくとこになります。雄大ながらバネを感じさせる好馬体の持ち主ですので、来年の種牡馬展示会では、生産者や馬主、競馬関係者の方々に、素晴らしい馬体を披露できることと思います。現役時代には、デビュー2戦目にしてG1の朝日杯フューチュリティS(G1)を制し、最優秀2歳牡馬にも輝いたように、そのポテンシャルの高さは折り紙つきです。今度は種牡馬として、さらなる成功を収めてくれることを期待しています」と力強いコメントでエールを送った。種付料は後日発表される。