馬産地ニュース

ジェイエス繁殖馬セールが開催

  • 2016年10月20日
  • 最高価格馬はスクリーンヒーローを受胎しているNo.69「ペイトンドーロ」
    最高価格馬はスクリーンヒーローを受胎しているNo.69「ペイトンドーロ」
  • 高額2位はキングカメハメハの半妹No.166「ネオイリュージョン」
    高額2位はキングカメハメハの半妹No.166「ネオイリュージョン」
  • 高額3位のダイワスカーレット産駒のNo.21「ダイワレーヌ」
    高額3位のダイワスカーレット産駒のNo.21「ダイワレーヌ」
  • 空胎馬の最高額はダイワメジャー産駒No.39「シンジュボシ」
    空胎馬の最高額はダイワメジャー産駒No.39「シンジュボシ」
  • 開催に先立ってあいさつする藤原悟郎(株)ジェイエス社長
    開催に先立ってあいさつする藤原悟郎(株)ジェイエス社長

 1979年から牝馬の流通促進を目的に歴史を重ねてきた(株)ジェイエスの「繁殖馬セール」が10月19日、新ひだか町静内の北海道市場で行われた。

 今回は3歳から20歳までの繁殖牝馬207頭(受胎馬177頭、空胎馬30頭)が上場され、166頭(受胎馬139頭、空胎馬27頭)を売却。総額7億8,023万5,200円(税込)を売り上げた。

 売却率の80.19%は、一昨年の77.4%を超える同セールのレコード。総売上は市場レコードを更新。平均価格も470万円を超えて、活気あふれる市場となった。

 (株)ジェイエスの藤原悟郎代表は市場終了後「売却率80%は目標に掲げていた数字ですので、達成できたこと嬉しい限り。売上総額も過去最高であり、活気ある市場を開催できたと思っております」と笑顔でインタビューに応じ「まだまだ行き届いていないところもあろうかと思いますが、生産者だけではなく馬主層に広くアピールしてきたことがこうした結果に結びついたと思います」と背景について語った。

 最高価格となったのは、米国のブラックアイドスーザンS(G2)など北米6勝をあげたNo.69「ペイトンドーロ」。10歳という年齢に加えて、父メダーリアドーロが米国の名種牡馬。昨年の年度代表馬モーリスの父スクリーンヒーローを受胎していることなどが評価され、ノーザンファームが4,644万円(税込)で落札した。

 これに続いたのはノヴェリストを受胎しているNo.166「ネオイリュージョン」(10歳、父ネオユニヴァース)。父が二冠馬に加えて、半兄がダービー馬でチャンピオンサイアーのキングカメハメハ。3,240万円(税込)で(有)秋田牧場が落札した。

 高額3位は有馬記念(G1)に勝ったダイワスカーレットの愛娘No.21「ダイワレーヌ」(6歳、父チチカステナンゴ)。ダービー馬エイシンフラッシュを受胎していることも評価されて3,024万円で(有)三嶋牧場が落札した。

 空胎、未供用馬では2つの特別含み、JRAで4勝をあげたNo.39「シンジュボシ」(6歳、父ダイワメジャー)。1,404万円(税込)で(株)ラ・メールが購入している。

 (株)ジェイエスは来年1月下旬に未供用、現役引退直後をメインとした冬季繁殖馬セールの開催も予定している。

●結果詳細につきましては、(株)ジェイエスのホームページをご覧ください。⇒http://jscompany.jp/index.html