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エーデルワイス賞(Jpn3)はリエノテソーロが5馬身差の圧勝

  • 2016年10月17日
  • 5馬身差の圧勝劇を見せたリエノテソーロ
    5馬身差の圧勝劇を見せたリエノテソーロ
  • 歓喜の握手を交わす
    歓喜の握手を交わす
  • デビューから三連勝で重賞制覇となった
    デビューから三連勝で重賞制覇となった
  • オーナーにとっても重賞初勝利
    オーナーにとっても重賞初勝利
  • 華やかな表彰式
    華やかな表彰式

 グランダム・ジャパン2016・2歳シーズン第2戦となる交流重賞、第19回エーデルワイス賞(Jpn3)が10月13日、門別競馬場ダート1200mで争われた。

 同レースにはJRA所属馬4頭、ホッカイドウ競馬所属馬12頭計16頭の2歳牝馬がエントリーし、フルゲートでの実施となった。1番人気はJRAから参戦の米国産馬、リエノテソーロ(父Speightstown)。札幌芝1200でデビュー勝ちを収め、続く2歳オープン戦・すずらん賞を快勝、初ダートとなるが、1.7倍の支持を受けた。6.7倍の2番人気はホッカイドウ競馬の重賞勝ち馬、ピンクドッグウッド(父サウスヴィグラス)。フルールCを制した快速娘は、昨年のタイニーダンサーのように地元の代表として挑む。7.7倍の3番人気はJRA所属のアイルハヴアナザー産駒、アイルキャッチユー。福島のダ1150mで新馬勝ち、ここが絶好の舞台とばかりに照準を合わせて来た。

 レースは最内からダッシュ良く飛び出した6番人気アップトゥユーが先頭に躍り出ると、チェリースプリング、ハタノオヌール、ピンクドッグウッドらの地元勢が先頭集団を形成。初コース、初ナイターを経験するJRA所属馬たちは立ち遅れた感が否めなかった。直線を向いても逃げ粘るアップトゥユーに、ピンクドッグウッドとリエノテソーロが揃って追いすがるも、瞬発力に優ったリエノテソーロが後続を突き放し、嬉しい重賞初勝利を飾った。勝ち時計は1:12:8(晴・稍重)。5馬身差の2着には最後まで粘り通したアップトゥユー、怒涛の追い込みを見せたもののアタマ差及ばなかった3着はピンクドッグウッドという結果だった。

 騎乗した吉田隼人騎手は「去年悔しい思いをしているので、今日は勝てて良かったです」と話し、昨年の同レースをチェストケリリーで挑み、1番人気で敗れていたオーナー、厩舎、騎手だっただけに、リベンジを果たせたことに喜びを前面に表した。「調教している時からダートが合いそうだと感じていましたし、今日のレース内容も先生と考えが一緒だったので、思い描いた通りの結果になって気持ち良かったですね」と晴れ晴れとした表情を見せていた。

 管理する武井亮調教師は、開業3年目で重賞初勝利。また、了徳寺健二オーナーにとっても重賞初勝利という記念すべき日となった。「外国産馬故に使えるレースが限られてくるため芝で使って来ましたが、元々ダートの方が走るという自信があり、ここを目標に調整して来ました。昨年、このレースに挑んで道営のレベルの高さを痛感しましたから、色々作戦を練って、思っていた通りのレースができて本当に嬉しいです。スピードがあるのでマイルくらいまでは距離も持って欲しいところですが、芝、ダートどちらでも実績を残せたことで今後の選択肢が広がります」と声を弾ませた。

 リエノテソーロは父Speightstown、母Akilina、母の父Langfuhrという血統の米国産2歳牝馬。父の産駒は2011年のクラスターC(Jpn3)を制したドスライスなど、ダートでの活躍馬を多く輩出している。