馬産地ニュース

オータムセールが開催

  • 2016年10月07日
  • 3日間を通して70%超の売却率を記録したオータムセール
    3日間を通して70%超の売却率を記録したオータムセール
  • 下見には大勢の購買者が足を運んだ
    下見には大勢の購買者が足を運んだ
  • 開催に先立ってあいさつした木村組合長
    開催に先立ってあいさつした木村組合長
  • 最高価格馬カリズマ27
    最高価格馬カリズマ27
  • 牝馬の最高価格カネツプリンセス2015
    牝馬の最高価格カネツプリンセス2015

 10月3日から5日までの3日間、日高軽種馬農業協同組合(木村貢代表理事組合長)が主催する、北海道市場オータムセール・サラブレッド1歳が、新ひだか町静内にある北海道市場で開催された。

 3日間で660頭(牡267頭、牝393頭)が上場されて、474頭(牡207頭、牝267頭)が売却。売却総額は開催レコードとなる1,650,996,000円(税込、以下同)、売却率も過去最高の71.8%、平均価格は3,483,113円、中間価格は2,700,000円を記録した。

 活況に沸いたオータムセール。木村貢組合長は「先般のサマーセールにおきましては台風の影響で多くの方々にご迷惑をかけましたことをお詫びすると同時に、そのような状況の中で過去最高の売上げをいただくなど、心より感謝申し上げます。北海道市場は、これからも購買者のみなさまが参加しやすい市場を模索してまいりますので、変わらぬご愛顧をお願いします」とあいさつ。多数の購買を呼びかけた。

 セールは序盤からヒートアップ。ダーレー・ジャパンファーム、社台ファーム、社台ブラッドメアからの上場馬が顔を揃えた初日の売却率71.8%はある程度予測はついたものの、2日はそれを超える78.5%を記録。サマーセールからの再上場馬が集められた最終日も66.3%を記録して主催者をも驚かせた。

 セール終了後、木村組合長は「この結果には驚いている。要因をひとつに求めるのは無理があると思っておりますが、近10年間にやってきた方策が実を結んだ印象です。中央地方の相互発売やレポジトリーの充実やアナボリックステロイド検査など購買者が安心して参加できる市場への改革、また、地方競馬における牝馬競走体系の充実などが市場を後押ししてくれると思います」と感想を述べた。

 3日間を通した最高価格は近親にムーンバラッド(本邦輸入種牡馬、ドバイワールドC(G1))がいるカリズマの27(牡、父シンボリクリスエス)の1,944万円。小川勲氏が落札した。

 牝馬では現役活躍馬スターバリオンの全妹カネツプリンセス2015(牝、父ゴールドアリュール)の1,674万円。了德寺健二氏が落札した。

 なお、団体購買ではJRA日本中央競馬会が2頭(牡1頭、牝1頭)を総額11,664,000円で、石川県馬主協会が3頭(牡0頭、牝3頭)を総額8,424,000円で、兵庫県馬主協会が7頭(牡1頭、牝6頭)を総額13,284,000円で購買した。

 オータムセールの結果はJBISホームページ(http://www.jbis.or.jp/seri/2016/11B4/)、または、日高軽種馬農業協同組合のホームページ(http://www.hba.or.jp/autumn_2016/)でご確認ください。