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道営重賞・旭岳賞はオヤコダカが6馬身差の圧勝

  • 2016年09月20日
  • 最後の直線、独走態勢のオヤコダカ
    最後の直線、独走態勢のオヤコダカ
  • 後続に6馬身差を付けて余裕の勝利
    後続に6馬身差を付けて余裕の勝利
  • これで重賞6勝目、充実の4歳秋を迎えている
    これで重賞6勝目、充実の4歳秋を迎えている
  • 笑顔で溢れた口取り
    笑顔で溢れた口取り
  • 表彰式
    表彰式

   門別競馬場では9月14日、古馬のマイル重賞、ホクレン杯第2回旭岳賞(H3)【バゴ賞】が内回りダート1600mで行われた。

   2回目を迎える今年は、3歳から7歳までの8頭がエントリー。1.5倍という断然の1番人気に推されたのは、同距離で行われた前走星雲賞(H3)を6馬身差の圧勝、充実期の一途を辿るオヤコダカ。離れた2番人気は唯一の3歳馬のジャストフォファンで5.0倍。王冠賞(H2)を逃げ切り勝ちで制した同馬は、初の古馬重賞に挑む。昨年の道営記念(H1)勝ち馬のグランプリブラッドは、本来なら1番人気に推される実績馬だが、今シーズンは順調さを欠き、5.5倍の3番人気にとどまった。

    レースは、大外枠のハリーバリパーティがゲート内で立ち上がりやや遅れたが、その他は揃ってスタートを切った。逃がせば怖いサクラインザスカイがハナを主張、内にボーイフレンド、外オヤコダカ、ジャストフォファン、ヘブンズゲートがほぼ一団、後方2番手にグランプリブラッドという態勢で1コーナーを回った。向こう正面でオヤコダカがスムーズに2番手に上がり、4コーナー手前では逃げるサクラインザスカイを早々に捕らえた。楽な手応えのまま後続を突き放すオヤコダカ、後方では熾烈な2着争いが繰り広げられていたが、もう完全に別世界。2着のグランプリブラッドに6馬身差をつけてオヤコダカが圧勝、勝ち時計1:40.3(曇・良)はレコードタイムだった。

   オヤコダカとのコンビで今季重賞3勝目を飾った石川倭騎手は、昨年アウヤンテプイで同レースを制しており、二連覇を達成「全く不安な面はなく、思い描いた通りのレースができました。やはり内回り1600mは強いですね」と笑顔を見せた。現在リーディング争いを繰り広げている石川騎手「ひとつでも多く勝ち鞍を重ねていきたい」と意欲を燃やしていた。

   星雲賞後、2ヶ月レース間隔が開いたことに多少不安もあったと話す米川昇調教師は「休養期間中も十分乗り込んでいましたし、今日も3コーナー辺りから安心して見ていられました。折り合いが付くようになったし、これなら距離が伸びても大丈夫そうですね。今後は昨年同様のローテーションで瑞穂賞(1800m)から道営記念(2000m)へ向かう予定です」と昨年7着だったグランプリへリベンジを誓った。

   オヤコダカは新冠町の森永聡さんの生産馬で、父サムライハート、母オメガカリビアン、母の父フレンチデピュティという血統の4歳牡馬。祖母は阪神3歳牝馬S(G1)3着のゴッドインチーフ、近親にG1馬ヌーヴォレコルトがおり、母の産駒は中央・地方で1勝以上あげている堅実なファミリーだ。

   同馬は、2歳時ブリーダーズGJrC(H1)、3歳時北斗盃(H3)、王冠賞(H2)、4歳になって赤レンガ記念(H3)、星雲賞(H3)を制しこれで重賞6勝目となった。