馬産地ニュース

BTC育成技術講習会開催

  • 2016年09月08日
  • 講習会の講師を務めたBTC中込治業務次長
    講習会の講師を務めたBTC中込治業務次長
  • 自ら手綱を操り正しいハミ受けを披露
    自ら手綱を操り正しいハミ受けを披露
  • 講習会はBTCの研修馬を実際に用いた
    講習会はBTCの研修馬を実際に用いた
  • 100名を超える牧場関係者が出席した
    100名を超える牧場関係者が出席した

 9月5日夜、公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC)は、浦河町西舎にあるBTC研修エリア覆馬場において、BTC育成技術講習会を開催した。

 この講習会は、育成調教技術の改善・普及・向上を図るための情報を、牧場関係者へ提供するもので今年2回目。今回は「サラブレッドのハミ受け~騎乗技術のスペシャリストがあなたの疑問にやさしく答えます!~」と題し、中込治BTC業務部次長が講師を務めた。

 講師の中込次長は近畿の大学の馬術部時代に全国の馬術大会において優秀な成績を収めた後、JRA日本中央競馬会に入会。JRA競馬学校の教官、ヨーロッパへの研修、根岸競馬記念公苑などを経て、今年3月からBTC育成技術者養成事業に携わり、教官として研修生を指導している。競馬学校教官時代の教え子には、今年マカヒキとのコンビでダービージョッキーになった川田将雅騎手、ゴールドアクターで昨年の有馬記念(G1)を制し、G1ジョッキーの仲間入りをした吉田隼人騎手、今年8月に史上46人目のJRA通算800勝を達成した浜中俊騎手などがいるという。

 当日はBTCの研修馬を実際に用いて講義。正しい前傾肢勢(ツーポイント)、推進力のある歩様、正しい馬とのコンタクト、悪い頭頸の巻き込み例、折り返し手綱など正しい馬具の使い方などを通じて、ハミ受けの奥深さを伝えた。

 講習会には地元浦河からだけでなく、遠くは平取、胆振、札幌方面から、100名を超える育成牧場スタッフや牧場関係者が出席し、今後の強い馬づくりに生かそうと、騎乗技術のスペシャリストの話や実馬の動きに注意を払った。