馬産地ニュース

スクリーンヒーローが札幌競馬場で展示

  • 2016年09月08日
  • ファンの待つパドックへ向かう
    ファンの待つパドックへ向かう
  • 久々の競馬場にも堂々と周回
    久々の競馬場にも堂々と周回
  • たくさんの来場者に祝福された
    たくさんの来場者に祝福された
  • フォトセッションでポーズを決める
    フォトセッションでポーズを決める

 札幌2歳S(G3)当日の9月3日、毎年恒例となった種牡馬展示が行われた。今年は勝ち馬トラストの父でもあるスクリーンヒーローの登場とあってか、最終レース終了後にもかかわらず大勢のファンが残り、息子の重賞勝ちを祝福した。

 スクリーンヒーローにとって、ここ札幌競馬場は快進撃のスタート地点。4歳夏、骨折休養開けの支笏湖特別を制し、札幌日経OP を2着した後、舞台を府中に移しオクトーバーS2着。格上挑戦だったアルゼンチン共和国杯(Jpn2)で重賞初勝利を飾ると、一気にジャパンC馬まで上り詰めた。ちなみに、有馬記念(G1)を制したゴールドアクターも父と同じ支笏湖特別を3歳時に優勝、その後菊花賞(G1)3着という相性の良さを誇っている。

 新ひだか町静内のレックススタッドで種牡馬生活を送るスクリーンヒーロー。G1はジャパンC(G1)の1勝のみということもあり、種付料は30万円だったが、現在はその10倍。初年度からモーリス、ゴールドアクターという2頭のG1ウィナーを送り出し、2年目の産駒からミュゼエイリアン、グァンチャーレが重賞勝ち。現2歳の4年目産駒は16頭がデビューし、すでに6頭が勝ち上がるなど2歳サイアーランキングで3位につけている。そしてこの日、地方・川崎競馬から挑戦したトラストが札幌2歳S(G3)を優勝、種牡馬としての評価はうなぎのぼりだ。

 引退以来、久しぶりに乗る馬運車、競馬場の雰囲気に興奮気味だったが、いざパドックでお客さんの前に出るとしっかり周回を重ね、最後のフォトセッションではポーズを取ってファンサービスに務めるなど、決めるところはきっちり決める【ヒーロー】振りを披露していた。