馬産地ニュース

JRA北海道シリーズの札幌開催がフィナーレを迎える

  • 2016年09月05日
  • 札幌シリーズのリーディングジョッキーとなったのはC・ルメール騎手
    札幌シリーズのリーディングジョッキーとなったのはC・ルメール騎手
  • 最終レース終了後にも関わらず、芝コース開放には多くの競馬ファンが集まった
    最終レース終了後にも関わらず、芝コース開放には多くの競馬ファンが集まった
  • 芝コース開放と平行して、お笑いコンビインパルスの握手会も行われた
    芝コース開放と平行して、お笑いコンビインパルスの握手会も行われた
  • 馬場内ではトラクターや芝刈り機なども展示される
    馬場内ではトラクターや芝刈り機なども展示される
  • スタッフから渡された小瓶にダートコースの砂を詰める家族連れも
    スタッフから渡された小瓶にダートコースの砂を詰める家族連れも
  • この日はパドックも開放された
    この日はパドックも開放された

   7月30日に開幕した2016年度のJRA北海道シリーズの札幌開催が、9月4日に本年度の開催を終了。開催最終日となった4日は入場料が無料となるフリーパスの日に加え、好天に恵まれたことも後押しする形で、最終的な来場者数は3万2489人を数えた。

   この日の昼休みには、「M-1グランプリ」を制した人気のお笑いコンビであるNON STYLEのイベントステージが開催。ステージの前には芝生席を埋め尽くすように観客が集まり、今、最も勢いのある二人のテンポのいい掛け合いに、競馬場全体が爆笑の渦に包み込まれていた。

   本年度における札幌開催の最終レースとなった釧路湿原特別は、黛弘人騎手が騎乗するドリームキラリ(牡4)が先手を奪うと、そのままゴール板まで押し切って優勝。管理をする矢作芳人調教師は今年のJRA北海道シリーズで9勝をあげ、北海道シリーズの調教師リーディングを獲得した。また札幌開催における調教師リーディングは、8勝をあげた堀宣行調教師が首位となっている。

   最終日まで熾烈な争いが続いた札幌開催の騎手リーディングは、3日に3勝をあげ、4日にも2勝をあげたC・ルメール騎手が合計18勝で、17勝でトップに立っていたモレイラ騎手を逆転。C・ルメール騎手はこれが札幌開催では初めての騎手リーディングに輝いた。またJRA北海道シリーズの騎手リーディングは、21勝をあげた池添謙一騎手が、本年度の函館開催に続くリーディングジョッキーに輝いた。

   全レース終了後には芝コースが開放され、また、メインレースの丹頂ステークスでプレゼンターを務めた、お笑いコンビのインパルスの二人が握手会を行った。芝コースにはゲートだけでなく、トラクターや芝刈り機などといった馬場施設整備の重機も展示され、子供たちだけでなく、大人もまた興味深げに重機をのぞき込んでいた。

   本年度の札幌開催は総入場者数こそ19万4900人と、前年(21万1794人)には及ばなかったものの、総売得金額は713億4,672万4,900円と前年(671億674万3,200円)と、前年より大幅にアップした。

   競馬初心者を対象とした「ビギナーズセミナー」も、初めて競馬場に足を運んだ来場者の多さを証明するように連日賑わいを見せ、2歳戦のみどころを解説する「マスターズアイ」は、今年からアプリの「ツイキャス」配信となったことで、より多くの競馬ファンに周知されるようになった。連日のように開催されたイベントも賑わいを見せていたように、様々なファン層を取り込みつつある札幌開催は、来年度も今年以上の盛り上がりが期待できそうだ。