馬産地ニュース

サマーセール開催

  • 2016年08月31日
  • サマーセールの会場となった北海道市場
    サマーセールの会場となった北海道市場
  • せり開催に先立ち挨拶する市場長の木村貢代表理事組合長
    せり開催に先立ち挨拶する市場長の木村貢代表理事組合長
  • 29,160,000円で落札されたアグネスワルツ27(牡、父ルーラーシップ)
    29,160,000円で落札されたアグネスワルツ27(牡、父ルーラーシップ)
  • 29,160,000円で落札されたプリティジョディーの2015(牡、父ルーラーシップ)
    29,160,000円で落札されたプリティジョディーの2015(牡、父ルーラーシップ)
  • 22,140,000円で落札されたローズアダージョの2015(牝、父キングカメハメハ)
    22,140,000円で落札されたローズアダージョの2015(牝、父キングカメハメハ)
  • JRA日本中央競馬会が16,200,000円で落札したネローリ27(牡、父スクリーンヒーロー)
    JRA日本中央競馬会が16,200,000円で落札したネローリ27(牡、父スクリーンヒーロー)

 8月22日から26日までの5日間、日高軽種馬農業協同組合(木村貢代表理事組合長)が主催する、北海道市場サマーセールが、新ひだか町静内にある北海道市場で開催された。

 5日間で過去最高となる1267頭(牡659頭、牝608頭)が上場されて、805頭(牡456頭、牝349頭)が売却。売却総額は初の40億円を突破する4,014,360,000円(税込、以下同)、売却率は63.5%、平均価格は4,986,782円、中間価格は4,104,000円を記録した。

 今年のサマーセールは台風上陸のあおりをもろに受けた。初日は新千歳空港行きの飛行機の欠航が相次ぎ、セール会場に足を運べない購買者が続出。2日目、3日目は22日未明に降った大雨により日高地方のライフラインとなる国道235号線が通行止めとなり、セール会場にたどり着けない36頭が欠場となった。主催者は夜を徹した対応に追われ、23日は比較展示やせり開始時間を1時間遅らせてスタート。欠場した36頭は24日、26日に上場する措置を取った。市場長を務めた木村代表理事組合長も通行止めの区間を徒歩で迂回し、セール会場にこぎ着けたという。

 不測の事態が重なったものの、売却総額はサマーセール史上最高を記録。購買登録者数も過去最高の786名を数えた。5日間のせりを終えた木村代表理事組合長は、報道陣を前に「無事全日程を終えることができホッとしています。台風で交通が寸断される中、正直、売り上げは落ちると覚悟していましたが、購買者の皆様には、とても協力的にせりに参加していただきまして、昨年を上回る売却総額を残せました。購買者の方々の協力と熱意に感謝申し上げます」とコメントを残した。

 最高価格は、2010年のオークス(G1)3着馬アグネスワルツの初仔となるアグネスワルツ27(牡、父ルーラーシップ)と、グラスワンダーの近親になるプリティジョディーの2015(牡、父ルーラーシップ)の2頭で29,160,000円。アグネスワルツ27は永井啓弐氏に、プリティジョディーの2015は吉冨学氏に落札された。ルーラーシップの産駒は今年、JRAブリーズアップセール、北海道市場トレーニングセール、北海道市場セレクションセールに続いての最高価格馬の父に輝いたほか、サマーセールにおいては上場馬7頭すべてが売却され、その平均価格は16,616,571円と高い数値を残した。

 3位はサマーセールにおいて唯1頭の上場となったキングカメハメハの産駒、ローズアダージョの2015(牝)で22,140,000円。4位タイはヴァーミリアンの産駒エターナルサーガ2015(牡)、スペシャルウィークの産駒ミスチフの27(牡)、メイショウボーラーの産駒ペルサントクリール2015(牡)の3頭が並び、21,600,000円だった。

 なお、団体購買ではJRA日本中央競馬会が55頭(牡31頭、牝24頭)を総額353,484,000円で、石川県馬主協会が12頭(牡4頭、牝8頭)を総額34,452,000円で、兵庫県馬主協会が5頭(牡2頭、牝3頭)を総額18,360,000円で購買した。

 サマーセールの結果はJBISホームページ(http://www.jbis.or.jp/seri/2016/11B3/)、または、日高軽種馬農業協同組合のホームページ(http://www.hba.or.jp/summer_2016/)でご確認ください。