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ジョッキーベイビーズ北海道地区予選は大池崚馬さんが優勝

  • 2016年08月22日
  • 2年連続北海道代表となった大池崚馬さん
    2年連続北海道代表となった大池崚馬さん
  • 予選1レース目
    予選1レース目
  • 予選2レース目
    予選2レース目
  • 予選2レース目を前に周回する人馬、緊張感あふれるレース前の様子
    予選2レース目を前に周回する人馬、緊張感あふれるレース前の様子
  • レース後、大池さんにアドバイスを送る岡部幸雄さん
    レース後、大池さんにアドバイスを送る岡部幸雄さん

   全国ポニー競馬選手権「第8回ジョッキーベイビーズ」決勝大会(10月9日、東京競馬場)に向けて、浦河町のJRA日高育成牧場で北海道地区代表決定戦が行われた。

   北海道地区代表決定戦は今年も「浦河競馬祭」内のレースとして組まれ、当日となった7月31日は曇り空の下、子供たちが僅か1人の代表枠のイスを争った。

   今年の出場騎手(騎乗馬)は地元・浦河ポニー乗馬スポーツ少年団より昨年のチャンピオン・大池崚馬さん(モモ)、加藤もも子さん(フランキー)、高橋駈さん(アパネネ)、藤原結さん(ハク)、藤原結美さん(チャオ)、クラックステーブルより松田瑞紀さん(パトラッシュ)、村上駿斗さん(ウーブ)、グリーンマイルトレーニングセンターより矢野朱莉さん(信子)、白井牧場不二ファームより川島洋哉さん(レグルス)の9人。それぞれ縁のある勝負服を着用し、日頃の騎乗練習の成果を発揮するべく、騎乗馬と入念に息を合わせていた。

   予選は全2レースで、それぞれのレースで設定している着順に応じたポイントの合計で、最高ポイントを獲得した騎手が決勝大会への切符を得られる。

   午前9時30分に組まれた予選1レース目は、直線ダート200m。スタートから勢いよく飛び出した藤原結さん(ハク)に、大池崚馬さん(モモ)が並びかけてレースを引っ張り、馬場の外からは高橋駈さん(アパネネ)が猛追。最後は大池崚馬さんがモモのスピードを最大限に引き出し、颯爽と先制の勝利を決めた。

   その2時間後に組まれた予選2レース目(代表決定戦)は、トラックの4コーナー付近からスタートするダート350m。序盤から左ムチを入れて馬を鼓舞した大池崚馬さんが、再び積極果敢なレース運びで先頭に立ち、高橋駈さんが最内から応戦。3番手以下は序盤離されたが、父・川島洋人調教師の勝負服を着用した川島洋哉さん(レグルス)が、巧みにムチを入れて差を詰めていく。最後は大池崚馬さんが高橋駈さんとの競り合いを制し、2連勝でゴール。2着に高橋駈さん、3着に川島洋哉さんが入った。

   2戦で優勝し、北海道地区代表となった大池崚馬さんはレース後、軽やかにウイニングランし、ギャラリーの視線を一身に集めた。口取りにはJRA日高育成牧場の平賀敦場長、新しく「ミスシンザン」を務める鎌田美緒さん・村下由香理さん、「浦河競馬祭」特別ゲストの岡部幸雄・元騎手が輪に加わり、大池さんが招待状を両手で高々と上げると、祝福の声が飛び交った。レース後の共同インタビューで大池さんは、「勝てて嬉しいです。2レース目は途中で他の馬とぶつかるところがあって、うまく制御できなかった。本番ではもっと制御できるように気を付けたいです」と、冷静に反省点を挙げていた。

   大池さん家族は駿斗さん(2013年大会)、澪奈さん(2012年大会)、悠梨香さん(2011年大会)もジョッキーベイビーズ決勝大会に出場しており、今秋は誰も成し遂げていない偉業として、崚馬さんの大会2連覇に期待が高まる。