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ブリーダーズGC(Jpn3)はアムールブリエが連覇

  • 2016年08月15日
  • たくさんの来場者に見守られながらスタートを迎えた
    たくさんの来場者に見守られながらスタートを迎えた
  • 7馬身差の圧勝で連覇のアムールブリエ
    7馬身差の圧勝で連覇のアムールブリエ
  • ダリアのレイをかけられた
    ダリアのレイをかけられた
  • 応援団とともに賑やかな口取りとなった
    応援団とともに賑やかな口取りとなった
  • 表彰式での関係者の皆さん
    表彰式での関係者の皆さん

 8月11日、門別競馬場ではグランダム・ジャパン2016古馬シーズン第5戦目となる、スポーツニッポン杯第28回ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)がダート2000mで行われた。

 今回地方他地区からの参戦はなく、JRA所属馬5頭、ホッカイドウ競馬5頭の10頭の牝馬たちが熱い戦いを繰り広げた。

 1.7倍の1番人気は昨年の覇者アムールブリエ。昨年の優勝後も名古屋GP(Jpn2)、エンプレス杯(Jpn2)を制し、輝きを増して再びこの地へ挑んできた。2番人気もJRA所属、3歳牝馬のビービーバーレル。フェアリーS(G3)勝利後、桜花賞(G1)まで芝路線を歩んでいたが、ダートへ路線変更。武豊騎手が騎乗するとあって期待度は高く3.6倍となった。同じく3.6倍で票数の差で3番人気となった1頭。JRA所属馬だが、門別のファンには馴染みが深いタイニーダンサー。ホッカイドウ競馬所属時は2歳重賞を独占状態だったスーパーヒロインは、昨シーズン終了後JRAへ移籍。関東オークス(Jpn2)を優勝するなど実績を積み、古巣に凱旋した。

 恒例となった静内高校吹奏楽部の生ファンファーレでレースはスタート。ポンと出たビービーバーレルを制してノットフォーマルが先手を主張、ティンバレス、外アムールブリエ、内にタイニーダンサーといったJRA勢がテンの速さで先団を形成。ジュエルクイーンもそれに加わり、他の地元勢は落ち着いて後ろからレースを見守るかたちとなった。3コーナーの勝負所、ビービーバーレルが進出を開始すると、外からピッタリアムールブリエが追走、タイニーダンサーも2頭の追い出しを見ながらGOサインを出したが、4コーナーでアムールブリエが先頭に立つと、あとは独壇場。7馬身もの差を付けて女王の風格を見せつけた。勝ち時計は2:08:7(晴・良)2着争いは1馬身1/2差でタイニーダンサーに軍配が上がり、3着はビービーバーレル、4着にはジュエルクイーンが入り、地元最先着となった。

 昨年につづき同レース連覇を果たした浜中俊騎手は、表彰式でのインタビューで「強いアムールブリエをお見せできてホッとしています。今日は返し馬から状態が良く、ムリなことさえしなければ大丈夫だろうと安心して乗りました。3コーナーで仕掛け、手応えも抜群だったので勝利を確信しましたが、油断しないように気をつけました。気性も穏やかで、1戦1戦一生懸命走る馬。去年、はじめてこの門別競馬場で騎乗し、勝つことができましたので、またここで、たくさんの声援をいただいて嬉しく思っています」と話した。

 アムールブリエは父Smart Strike、母ヘヴンリーロマンス、母の父サンデーサイレンスという血統の5歳牝馬。生産は米・North Hills Co. Ltd.。母ヘヴンリーロマンスは米国で繁殖生活を送っており、本馬は5番仔になる。半兄アウォーディー(父ジャングルポケット)はアンタレスS(G3)などダート重賞3勝。半弟ラニ(父Tapit)もUAEダービー(G2)を制し、米三冠に挑むなどワールドワイドな活躍をみせる一族だ。