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ブリーダーズGJrCはストーンリバーが接戦を制して優勝

  • 2016年08月08日
  • 直線の攻防、3頭の叩き合いとなった
    直線の攻防、3頭の叩き合いとなった
  • ストーンリバーが凌ぎきり、重賞初勝利
    ストーンリバーが凌ぎきり、重賞初勝利
  • 低評価を嘲笑うかのような力強い走りをみせた
    低評価を嘲笑うかのような力強い走りをみせた
  • 鞍上・井上幹太騎手は4年目で重賞初制覇
    鞍上・井上幹太騎手は4年目で重賞初制覇
  • 表彰式での関係者の皆さん
    表彰式での関係者の皆さん


 8月4日、門別競馬場では2歳馬によるH1重賞、第10回ブリーダーズゴールドジュニアカップ(H1)【ヘニーヒューズ賞】が内回り1600mで行われた。

 栄冠賞(H2)に続きふたつめの2歳重賞。いずれもキャリア2~6戦のフレッシュなメンバーが顔を揃え、カゲカツが取り消して9頭立てのレースとなった。

2.4倍の1番人気に推されたのは、フレッシュチャレンジ、ウィナーズチャレンジを連勝したエニークラップス(牡、父カジノドライヴ)。今日対戦するストーンリバー、ミルグラシアス、リシュリューを一度破った実績から人気の中心になった。2番人気はリシュリュー(牡、父トビーズコーナー)で4.9倍、栄冠賞(H2)2着馬のヒガシウィルウィン(牡、父サウスヴィグラス)が5.7倍の3番人気となった。

 久しぶりに夕闇迫る中での重賞競走、前日は濃霧のため10レース以降が中止になったが、夏らしい気候の中レースはスタンド前からスタートした。

 1番人気のエニークラップスがゲート内で立ち上がり、やや出遅れ。リシュリューがハナを奪い、イーグルパス、ストーンリバー、スーパーステション、タイセイプロスパー、最内にエニークラップスで先団を形成した。3コーナーでリシュリュー、イーグルパス、ストーンリバーが後続を引き離し、3頭の叩き合いとなったが、4コーナーでストーンリバーが先頭に立つとリシュリューが脱落、変わって外からミルグラシアス、ヒガシウィルウィンが追い込んで今度はこの3頭の叩き合いとなった。先に抜け出した8番人気ストーンリバーが1/2馬身凌ぎ切って先頭でゴール。勝ち時計は1:43:7(晴・良)2着はヒガシウィルウィン、クビ差の3着にミルグラシアスが入線し、4着以下には8馬身もの差が付けられていた。

 騎乗した井上幹太騎手は4年目で初重賞勝利。この日の1レースで100勝目をあげており、記念すべき1日となった。「前の方で早めに動いて、後ろから来る馬を封じ込めるというイメージで乗っていましたが、いざ先頭に立ったらがむしゃらに追って、あまり覚えていないですね。もうちょっと落ち着いて乗れたらよかったんですが…。この勝利で弾みをつけて、これからもっと上を目指していきたいです」と、イメージ通りの展開で重賞初勝利に喜びを爆発させた。

 管理する堂山芳則調教師は、タイムビヨンドで制したノースクイーンCにつづき、今季重賞2勝目。この勝利を受け、ストーンリバーの今後について「馬の状態を見て決めて行くつもりですが、盛岡のジュニアグランプリになるかな。秋は南関東へ遠征ができれば」とプランを明かした。

 ストーンリバーは父ホワイトマズル、母トップレディスター、母の父サンデーサイレンスという血統の2歳牡馬。生産は新ひだか町三石の森政巳さん。