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ノーザンホースパークで第51回北海道春季馬術大会

  • 2016年06月30日
  • 障害馬術競技で華麗な飛越を見せる人馬
    障害馬術競技で華麗な飛越を見せる人馬
  • 馬場馬術競技
    馬場馬術競技
  • 表彰を受ける楠木貴成さん
    表彰を受ける楠木貴成さん
  • 「標準小障害A・part2」で優勝したセイウンワンダー
    「標準小障害A・part2」で優勝したセイウンワンダー
  • 現在は乗用馬として活躍しているデボネア
    現在は乗用馬として活躍しているデボネア

 乗馬施設やポニーショー、セレクトセールの会場として知られるノーザンホースパークで6月17日から3日間、第51回北海道春季馬術大会が行われた。

 北海道乗馬連盟主催で、大会では障害馬術、馬場馬術合わせて55の競技が組まれた。6月の北海道は不安定な天候が続き、大会期間中も時折雨に見舞われたが、人馬が日ごろの練習の成果を発揮した。

 今回、エントリーしていたのは北海道内の乗馬クラブの会員、スポーツ少年団の小中学生、高校や大学の馬術部員、生産・育成牧場のスタッフらで、中にはオリンピック選手の白井岳さんや、「仁川アジア大会2014」出場の楠木貴也さんの姿もあった。会場のギャラリーには出場選手の関係者や一般客が観戦し、巧みな技や優勝選手に拍手が送られた。

 ノーザンホースパークの大会らしく、出場馬には重賞ウイナーやG1の舞台に立った顔ぶれがあった。京都新聞杯(G2)の勝ち馬インティライミは「標準小障害B・part1」に出場し、見事優勝。ステイヤーズS(G2)の覇者フォゲッタブルは「標準小障害C・part1」で4位、同じ競技でクラシックホース・デルタブルースが9位に入った。また、皐月賞(G1)4着のデボネアは白井岳さんとのコンビで「標準小障害A・part2」に出場し、2位。優勝したのは朝日杯フューチュリティS(Jpn1)の勝ち馬セイウンワンダーで、ノーザンホースパークでの馬術大会は初出場ながら、いきなり好成績を残した。コンビを組んだJRA日高育成牧場の佐藤知也さんは、「馬にとっては初めての会場でしたが、良い走行ができたと思います。非常にパワーのある馬で、さすがG1馬の乗り味です。気性的にも強く、体質も丈夫です。普段は地元(浦河町)の高校生も乗せています。来年は更に高い障害にも挑戦していけるでしょう」と、振り返っていた。セイウンワンダーは6月26日に浦河町で行われた夏季町民乗馬大会にも出場し、高さ100cmの障害馬術競技とクロスバー競技で上位に入っている。

 ノーザンホースパークでの馬術大会は9月半ばまでがシーズンで、JRA北海道シリーズの大一番・札幌記念(G2)の週となる8月19日~21日には、第41回北海道馬術大会が行われる。大会は一般見学も可能となっている。