馬産地ニュース

ノーザンホースパークで内国産乗用馬市場

  • 2016年06月17日
  • ノーザンホースパークで開かれた乗用馬市場
    ノーザンホースパークで開かれた乗用馬市場
  • 主催者を代表して挨拶する広瀬春行市場長
    主催者を代表して挨拶する広瀬春行市場長
  • オークション前には優秀乗用馬生産者表彰が行われた
    オークション前には優秀乗用馬生産者表彰が行われた
  • オークションには可愛らしいポニーも上場
    オークションには可愛らしいポニーも上場
  • トウカイテイオーのラストクロップ
    トウカイテイオーのラストクロップ

 6月14、15日、苫小牧市美沢にある人と馬がふれあうテーマパーク、ノーザンホースパークにおいて、第4回内国産乗用馬市場inノーザンホースパークが開催された。

 この市場は内国産乗用馬市場実行委員会が主催し、公益社団法人日本馬事協会、公益社団法人日本馬術連盟、東北軽種馬協会青森県軽種馬生産農業協同組合が開催協力。さらにノーザンファームやダーレー・ジャパンなどの牧場や全国の乗馬クラブ、乗馬用品取り扱い商社、飼料会社など多くの企業が協賛している。

 内国産乗用馬の流通の円滑化や競走馬から乗用馬への活用などを図り、馬術の振興に寄与することを目的とし、2013年からせりを行っている。今年で4回目とまだ歴史は浅いものの、この市場の出身馬からは、乗馬大会の優勝馬や入賞馬、ノーザンホースパークのポニーショーで華麗な演技を見せるポニーなど、乗馬の世界で活躍の場を広げている。

 市場は14日に上場馬の試乗会、15日にオークションを実施。オークション開催にあたり主催者を代表して広瀬春行市場長は「14日は試乗会では雨のなか、熱心に見ていただき感謝申し上げます。この市場からも活躍馬が出て、今日はその表彰式もあります。この市場がますます盛り上がり、内国産の乗用馬が活躍できるよう生産者一同頑張っていきますので、皆様ご協力、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます」と挨拶。続いて昨年の乗馬大会において、優秀な成績を収めた北海道乗用馬を生産した、小西章さん、小屋畑和久さん、大西一郎さんに、全国乗用馬育成協会から優秀乗用馬生産者賞が贈呈された。

 オークションには、約60名が購買登録。会場は乗馬愛好家や生産者、競馬ファン、観光客で賑わった。90cmクラス、100cmクラス、110cmクラス、練習馬、ポニーとクラスに分けて46頭が上場された。上場馬の中には、今年の乗馬大会で入賞した馬、競走馬時代には2010年のNHKマイルカップ(G1)で2着になり、現在は乗用馬として110cmクラスで活躍するダイワバーバリアン、トウカイテイオーのラストクロップ、ジョッキーベイビーズ用のポニーもいた。鑑定人は、JRAブリーズアップセールや北海道市場、八戸市場などのサラブレッドのせりでも、見事な語り口調で購買者の購買意欲を誘う、松橋康彦青森県軽種馬生産農業協同組合参事が務めた。

 結果は上場馬46頭のうち35頭が取引成立。取引総額は約3,100万円(税抜)に上った。最高価格は今年4月のびわこ国体記念ホースショーのLAで満点の実績を持つ、輓交種のキングオブザロードの200万円(税抜)となった。オークション終了後には、最高価格馬を落札したノーザンファームに、主催者や協賛企業から飼料、サプリメント、馬具、絵画などの記念品が贈られた。