馬産地ニュース

札幌競馬場でトレーニングセール開催

  • 2016年05月27日
  • 公開調教で10秒68の1番時計を記録したパシャの2014
    公開調教で10秒68の1番時計を記録したパシャの2014
  • キャトルセゾン2014も10秒68の最速を記録
    キャトルセゾン2014も10秒68の最速を記録
  • 最高価格馬は新種牡馬ルーラーシップ産駒だった
    最高価格馬は新種牡馬ルーラーシップ産駒だった
  • スクリーンヒーロー産駒は牡馬の最高値を記録した
    スクリーンヒーロー産駒は牡馬の最高値を記録した
  • フリオーソの産駒も高評価を受けた
    フリオーソの産駒も高評価を受けた
  • 年度代表馬となったモーリスの表彰
    年度代表馬となったモーリスの表彰

 「北海道市場トレーニングセール2016」が5月24日、JRA札幌競馬場パークウインズ棟のファンファーレホールで開催された。2014年にスタンド改修を行った同競馬場でのセール開催は2年連続2回目。調教を積まれた2歳馬241頭が上場。うち152頭(牡86頭、牝66頭)を売却した。総額は1,118,664,000円(税込、以下同)。上場頭数が26頭減、売却頭数では14頭減だったが、売却率は0.9%増の63.07%。取引馬の平均価格は約796,000円増で、売却総額は7年連続のレコード売上げとなった。

 セールに先だって行われたのは、トレーニングセール出身で、昨年のJRA賞年度代表馬となったモーリス号の関係者への特別表彰。木村貢組合長から、購買したノーザンファームの吉田勝己代表へと記念品が手渡された。

 せりは、序盤から活発なムード。その中で、最高価格はルーラーシップ牝馬「サルヴァドール14」で49,680,000円。前日に同競馬場のダートコースを使って行われた公開調教では11秒06~10秒77の2ハロン合計タイムの最速をマーク。激しい競り合いの末に新ひだか町の(株)ジェイエスが購入した。期待の新種牡馬産駒で、祖母はブラジルの重賞勝馬。そうした血統背景も評価された。

 高額2位はスクリーンヒーロー牡馬「ファーマペニー2014」の32,400,000円。公開調教タイムは11秒55~11秒29。3代母がサンデーサイレンスの全妹という血統。この馬も新ひだか町の(株)ジェイエスが落札した。

 高額3位は新種牡馬フリオーソ牡馬「ナイツエンドの2014」の30,240,000円。祖母が名種牡馬グリーンデザートの半妹という血統で、公開調教では2ハロン11秒48~10秒85を記録。新冠町の(有)ビッグレッドファームが長い競り合いを制している。

 なお最後の1ハロン計測で1番時計10秒68を記録したクロフネ牡馬「キャトルセゾン2014」とトランセンド牡馬「パシャの2014」はともに(株)カナヤマホールディングスによって落札された。前者は17,820,000円で、後者は12,960,000円。

 セール終了後、木村貢市場長は「過去最高となる504人の方に購買者登録をいただき、昨年に引き続き10億円を超える売り上げを記録することができましたことに感謝いたします。市場への期待が高まっていることを実感していましたし、その期待に応えることができたのが嬉しい。ご協力いただきましたJRA、ならびにJRA札幌競馬場の方々はもちろんですが、購買者の方々に厚く御礼申し上げます」と市場をふりかえった。

 次回の北海道市場は、7月19日に新ひだか町の北海道市場で1歳選抜市場「セレクションセール」を行う。

 ●せりの詳細な結果については、こちらをご覧ください
 →http://www.jbis.or.jp/seri/2016/12B1/