馬産地ニュース

2016千葉サラブレッドセールが開催

  • 2016年05月18日
  • 抜群の瞬発力を披露したコージーロージーの14
    抜群の瞬発力を披露したコージーロージーの14
  • 1ハロン最速はミルルーテウスの14
    1ハロン最速はミルルーテウスの14
  • 最高価格となったコージーロージの14
    最高価格となったコージーロージの14
  • 高額2位はマルカシェンクの産駒
    高額2位はマルカシェンクの産駒
  • 多くの人でにぎわった下見場
    多くの人でにぎわった下見場

 首都圏で行われる2歳トレーニングセール「千葉サラブレッドセール・2歳トレーニングセール」が5月16日、千葉県の船橋競馬場で開催された。

 2歳馬63頭が上場。52頭(牡24頭、牝28頭)を売却した。売却総額は8億9,974万8000円(税込、以下同)。売上レコードとなった前年には及ばなかったものの、一昨年比で約1億5000万円増。千葉セール史上2番目のビッグセールとなった。平均価格は牡馬が25,384,500円で牝馬が10,375,714円。

 午前8時から、石崎駿騎手、川島正太郎騎手らも参加して行われた公開調教ではほとんどの馬が最後1ハロンを11秒台前半を記録しており、良好な仕上がりをアピール。その走行フォームや時計などに将来の競走馬像を重ねあわせながら、せりが行われた。最高価格はディープインパクト産駒の「コージーロージーの14」。478キロの好馬体。母がアメリカの重賞勝馬という同馬は、調教供覧では牧場従業員を背に24秒6~11秒5をマーク。結果、86,400,000円で岩手県の高橋文枝さんが落札した。

 高額2位は、マルカシェンク産駒の「ヘヴンリーソングの14」。昨年の小倉2歳S(G3)3着馬レッドラウダの半弟という血統と、484キロの好馬体、23秒8~11秒1の時計が評価されてせりはヒートアップ。結果、54,000,000円でやはり岩手県の高橋文枝さんが落札した。

 牝馬では騎乗供覧で23秒6~11秒0を記録したダイワメジャー産駒の「ヴェストリーレディの14」で東京都の成塚清志氏が30,240,000円で競り合いを制した。

 なお、最後1ハロン最速の10秒9を記録した「ミルルーテウスの14」」(牝、父ワークフォース)は東京都の服部邦繁氏が29,160,000円で落札している。

 その他では、2008年のヴィクトリアマイル(Jpn1)を制したエイジアンウインズの半弟「サクラサクIIの14」(牡、父キンシャサノキセキ)が45,360,000円で東京都の片山晃氏が、1995年のオークス馬ダンスパートナーの仔「ダンスパートナーの14」(牡、父ワークフォース)が福岡県の平井裕氏によって39,960,000円で取引されている。

 市場終了後、吉田照哉市場長は「好馬体、よい動きをアピールした馬が高額取引されるなど、活発な市場が展開されて、よい市場になったと思う。購買者の方々に感謝するとともに、セール取引馬の活躍を期待したい」と1日を振り返った。

●せりの詳細な結果については、こちらをご覧ください
http://www.jbis.or.jp/seri/2016/12G1/