馬産地ニュース

日本産馬が韓国へ輸出

  • 2016年05月09日
  • 供用4年目を迎えた日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
    供用4年目を迎えた日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
  • 到着後は入念に引き運動が行われた
    到着後は入念に引き運動が行われた
  • 検疫厩舎では8日間の検疫を受けた
    検疫厩舎では8日間の検疫を受けた

 4月18日午後、白老町社台にある日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に、韓国へ輸出される2歳馬3頭が入厩した。3頭は出国検疫終了後の4月26日夜、胆振輸出検疫施設を出発。陸路と海路で本州へ渡り、30日の夜、山口県の下関港からフェリーで韓国へ渡航した。

 韓国へ輸出された3頭は、昨年の北海道セレクションセールとサマーセールにおいて、韓国人オーナーが購買した2014年生まれの明け2歳馬。エンパイアメーカー産駒とファスリエフ産駒で、1頭は2008年のスプリングS(Jpn2)に優勝し、同年の日本ダービー(Jpn1)で2着になったスマイルジャックの半妹という。3頭はセールで売却された後、新ひだか町の育成牧場に移動し育成調教されていた。

 日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設は、胆振種馬場から検疫施設に業務変更し、2013年1月から供用を開始。2013年は20頭が、2014年は52頭が、2015年は55頭が出国検疫のために施設を利用している。今年はサダムパテックが韓国輸出時に入厩して以来2回目の利用となった。6月にはシンガポールへ向けての出国検疫が予定されているという。