馬産地ニュース

レックススタッドで種牡馬展示会が開催

  • 2016年02月17日
  • すっかり看板種牡馬の貫禄・スクリーンヒーロー
    すっかり看板種牡馬の貫禄・スクリーンヒーロー
  • 良血の血脈をつなぐヴァンセンヌ
    良血の血脈をつなぐヴァンセンヌ
  • 芝G1勝ちの新種牡馬コパノリチャード
    芝G1勝ちの新種牡馬コパノリチャード
  • ダートG1勝ちの新種牡馬ニホンピロアワーズ
    ダートG1勝ちの新種牡馬ニホンピロアワーズ
  • エイシンサンディの後継種牡馬セイクリムズン
    エイシンサンディの後継種牡馬セイクリムズン
  • レコードホルダーオーシャンブルーも仲間入り
    レコードホルダーオーシャンブルーも仲間入り

 静内地区種牡馬展示会のトリを飾るのは、年度代表馬モーリスを送り出したスクリーンヒーローを擁するレックススタッド。

 展示会に先立ち、先日引退を発表したショウナンマイティが同スタッドに繋養されることが告げられると、集まった生産者から種付け開始時期や種付料など詳細を求める声が上がった。

 毎年展示のトップバッターを務めているスクリーンヒーローだが、今年も先陣を切って登場。2頭のG1馬の父となり、昨年までとは一味違うオーラを漂わせた。この日は現役時代を管理した鹿戸雄一調教師も駆けつけ「この馬自身は類稀な勝負根性で長距離路線で活躍していたが、産駒たちは芝・ダート、短、長距離と様々。正直こんなバラエティに富んだ産駒が出るとは思わなかったが、父の勝負根性はしっかり遺伝していると感じます。どんなタイプの繁殖牝馬に付けても面白い子が生まれるでしょうね」と人気種牡馬の仲間入りを果たした元管理馬にエールを送った。

 今年の新種牡馬は5頭。まず最初に紹介されたのは、安田記念(G1)でモーリスにクビ差まで迫った東京新聞杯(G3)勝ち馬ヴァンセンヌ。父ディープインパクト、母フラワーパークという血統背景に加え、500キロを超える馬格の良さ、安価に設定された種付料(受胎30万円・出生50万円)も魅力的だ。圧倒的な存在感を示したのは、2014年の高松宮記念(G1)を制したコパノリチャード。大勢の関係者が見つめる中、臆することなく堂々と周回した。芝の中~長距離からは、金鯱賞(G2)をレコード勝ちしたステイゴールド産駒、オーシャンブルーがスタッドイン。ダート界からは、2012年のジャパンCダート(G1)をはじめ、重賞7勝を上げたニホンピロアワーズがお披露目。同スタッドで繋養されているホワイトマズル後継種牡馬の誕生に、一際力の入ったPRが展開された。そして、後継種牡馬はもう1頭。エイシンサンディ産駒のセイクリムズンは重賞9勝上げたダートの雄。父に良く似た姿を披露し、繋がっていく父系に期待は高まるばかりだ。

 ニューフェイスは新種牡馬ばかりではない。社台スタリオンステーションから移動してきたネオユニヴァース、キャプテントゥーレ、閉鎖した日高スタリオンステーションからはダノンバラードが入厩するなど、個性豊かなラインナップが加わった。

 他にも新潟2歳ステークス(G3)勝ち馬ロードクエストを輩出したマツリダゴッホ、昨年もスプリント重賞2勝を上げたサクラゴスペルの父サクラプレジデントなどの生え抜き種牡馬や、スペシャルウィーク、タニノギムレットといった実績馬が次々と登場し、ラストのローエングリンまで24頭が集まった人々の目を楽しませた。