馬産地ニュース

日本軽種馬協会静内種馬場で種付安全祈願祭

  • 2016年02月05日
  • 種付所内で執り行われた種付安全祈願祭
    種付所内で執り行われた種付安全祈願祭
  • 玉串奉奠する日本軽種馬協会の木村貢副会長理事
    玉串奉奠する日本軽種馬協会の木村貢副会長理事
  • 出席者にお披露目された新種牡馬のエスケンデレヤ
    出席者にお披露目された新種牡馬のエスケンデレヤ
  • 産駒からG1勝ち馬を輩出。日本での活躍が期待される
    産駒からG1勝ち馬を輩出。日本での活躍が期待される
  • 初年度は100頭以上の交配を予定
    初年度は100頭以上の交配を予定

 2月4日、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場において、今年度の種付業務での人馬の無病息災、産駒の安産と活躍を祈る種付安全祈願祭が行われた。

 この祈願祭は種付けシーズン前に執り行われる種馬場の伝統行事。馬産地ではそれぞれの種馬場でも毎年、関係者を招いて行われている。

 種付所内の祭壇前で行われた祈願祭には、日本軽種馬協会副会長理事を務める日高軽種馬農業協同組合の木村貢代表理事組合長、日高軽種馬農業協同組合の藤原俊哉副組合長理事、配合委員会委員長の本巣俊光理事、配合委員会副委員長の前川則久理事、渡邉和典理事、三宅光男理事、静内軽種馬生産振興会の田中裕之会長、中西信吾場長や遊佐繁基種馬課長、種馬場スタッフ、軽種馬生産育成技術者研修の第37期生など約40名が出席。静内神社の山田一孝宮司による神事に従って玉串奉奠した。

 すべての神事を終えると、今年度から供用される期待の新種牡馬エスケンデレヤをお披露目。2010年のウッドメモリアルS(G1)を大差で圧勝して幻のケンタッキーダービー馬と称された光り輝く馬体に注目が集まった。中西場長は「現3歳となる産駒のモアスピリットがロスアラミトスフュチュリティ(G1)に勝ち、今年のケンタッキーダービー(G1)の有力候補の1頭になっています。昨年12月に入厩してまだ日が浅いですが、環境にも慣れ、体調は良好です。試験種付も楽々とクリアして準備も万端です。まだ9歳と若く回復力も早い。15日には午前9時から種牡馬展示会を開催します。ぜひ実馬を見てほしいですね」と話していた。

 今年の静内種馬場には8頭の種牡馬を繋養。新種牡馬のエスケンデレヤのほか、供用2年目となるケープブランコ、世界的大種牡馬のヨハネスブルグ、クラシック優勝馬や2歳重賞、ダート交流重賞勝ち馬などオールラウンドな活躍を見せるバゴ、堅実な成績が光るケイムホーム、1月31日のシルクロードS(G3)を圧勝して高松宮記念(G1)でタイトル奪取の期待がかかるダンスディレクターを送り出したアルデバランⅡ、JBCクラシック(Jpn1)などを制覇して今年から種牡馬入りしたワンダーアキュートの父として知られるカリズマティック、皐月賞馬のイシノサンデーがスタンバイしている。