馬産地ニュース

胆振軽種馬農業協同組合が研修会開催

  • 2016年02月05日
  • 胆振軽種馬農業協同組合青年部の研修会
    胆振軽種馬農業協同組合青年部の研修会
  • 講師を務めたファームコンサルタント・獣医師の三浦久延氏
    講師を務めたファームコンサルタント・獣医師の三浦久延氏
  • 「SUKOYAKA」の活用法を説明した日本軽種馬協会生産対策部の小林孝平調査役
    「SUKOYAKA」の活用法を説明した日本軽種馬協会生産対策部の小林孝平調査役
  • 個別で「SUKOYAKA」の使用法も説明された
    個別で「SUKOYAKA」の使用法も説明された

 2月3日夜、胆振地区の若手牧場関係者らで組織する胆振軽種馬農業協同組合青年部(上水厚部長)は、登別市にある登別グランドホテル2階「舞扇」において、研修会を開催した。

 青年部では今年、日本軽種馬協会が開発した軽種馬飼養管理ソフト「SUKOYAKA」を活用した馬の栄養管理をテーマとしたグループ研修を計画。研修会ではそのグループ研修に講師・アドバイザーとして参加する予定であるファームコンサルタント・獣医師の三浦久延氏と、「SUKOYAKA」の開発に携わった日本軽種馬協会生産対策部の小林孝平調査役を講師に招いた。

 麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、アイルランドのクールモアスタッド、アメリカのハグヤード診療所、日高軽種馬農業協同組合診療所、茨城県のミホ分場、日高町のダーレー・ジャパン・ファームなどに勤務した後、日本軽種馬協会による栄養管理技術指導者(カウンターパート)養成研修を取得し、「軽種馬栄養管理コンサルタント」の認定を受け、現在は生産および育成牧場、飼料メーカー、飼料配給会社、調教師や馬主へのコンサルティングのほか診療業務を行っている三浦氏は「サラブレッドの飼料と栄養」をテーマに講演。自らの豊富な経験と知識を交えて、草地を中心とした飼養管理、ボディコンディションスコア、繁殖牝馬の飼養管理、飼料計算ソフトSUKOYAKAを活かした飼養管理などについてレクチャーした。

 日本獣医畜産大学卒業後、軽種馬育成調教センターで牧草・土壌分析、BTCニュース編集などを経て、現在は日本軽種馬協会生産対策部で牧草・土壌分析、BOKUJOB、経営高度化指導研修事業、生産者向けの研修の企画運営などを担当する小林調査役は、「軽種馬飼養管理ソフト『SUKOYAKA』の活用法」について講演。ガイドブックや実際に「SUKOYAKA」をダウンロードした画面を使いながら、「SUKOYAKA」の概要、使用に当たっての注意点などを説明した。

 研修会には青年部員のほか、胆振地区の牧場スタッフらが出席。「SUKOYAKA」をダウンロードしたノートパソコンを持参して、個別で指導を受ける光景も見られた。

 軽種馬牧場管理ソフト「SUKOYAKA」は、軽種馬の栄養管理と馬体情報管理をサポートする「SUKOYAKA栄養」と「SUKOYAKA馬体」の2つのコンポーネントで構成。日本軽種馬協会のホームページからダウンロードできる。(http://jbba.jp/)。