馬産地ニュース

浦河町軽種馬生産振興会青年部が種牡馬視察研修

  • 2016年02月01日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場を視察した一行
    日本軽種馬協会静内種馬場を視察した一行
  • 初お披露目された新種牡馬のエスケンデレヤ
    初お披露目された新種牡馬のエスケンデレヤ
  • 参加者は配合種牡馬の参考にしようとその姿を目に焼き付けた
    参加者は配合種牡馬の参考にしようとその姿を目に焼き付けた

 1月30日、浦河町の牧場後継者らで組織する浦河町軽種馬生産振興会青年部(鎌田正信部長)は、平成28年度種牡馬視察研修を行った。

 この研修は青年部の事業の一環。毎年、本格的な種付けシーズンを前にしたこの時期に行っている。今年度は鎌田正信会長や部員のほか、荻伏青年部、JRA日高育成牧場の職員など約40名が参加した。

 午前8時にひだか東農業協同組合駐車場に集合した一行は、乗用車に分乗して最初に新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場へ向け出発。静内種馬場では中西信吾場長以下職員が出迎え、本年度のJBBAスタリオンズが掲載された種牡馬パンフレットが参加者全員に配布された。

 種牡馬厩舎前の展示スペースで行われた種牡馬視察では、本年から供用される期待の新種牡馬エスケンデレヤ、デイリー杯2歳S(G2)、小倉2歳S(G3)優勝馬ホウライアキコ、エーデルワイス賞(Jpn3)優勝馬フクノドリームなどの重賞勝ち馬を送り出して2013年ファーストシーズンチャンピオンサイアーに輝いたヨハネスブルグ、クラシック勝ち馬、2歳重賞勝ち馬、交流重賞勝ち馬を輩出するオールラウンドプレイヤーのバゴ、31日のシルクロードS(G3)で重賞初制覇を飾ったダンスディレクターの父アルデバランⅡなどを見学。遊佐繁基種馬課長が1頭1頭丁寧に解説するなか、参加者は熱心に種牡馬の一挙手一投足に注視した。参加者にとってこの研修は、本年の配合種牡馬の選定という意味合いも含んでおり、視察中に配合申込書に記入する参加者の姿も見られた。

 遊佐課長は「新種牡馬のエスケンデレヤの試験交配も無事に終わりました。ほかの供用種牡馬も含めて全馬万全の態勢で種付けシーズンを迎えられそうです。今シーズンの種付け業務は2月10日から始まります。皆様からの配合申込みをお待ちしています」と参加者に呼びかけていた。

 一行はその後、新ひだか町のアロースタッドでトウケイヘイロー、ワールドエース、ハタノヴァンクール、ワンダーアキュート、ガルボ、アーネストリーなどを、レックススタッドではセイクリムズン、コパノリチャード、スクリーンヒーロー、トーセンラーなどを、新冠町のビッグレッドファームではゴールドシップ、アイルハヴアナザーなどを、優駿スタリオンステーションではカレンブラックヒル、タイセイレジェンド、トゥザワールドなどを、日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションではグランデッツァ、ブラックタイド、シビルウォーなどを、安平町の社台スタリオンステーションではフェノーメノ、キズナ、スピルバーグ、エピファネイア、リアルインパクトなどを視察。新種牡馬を中心に30頭以上を分刻みのスケジュールで見て回り、強い馬づくりに役立てた。