ワンダーアキュートがアロースタッドにスタッドイン
1月7日午後12時40分頃、新ひだか町静内にあるアロースタッドに、本年から種牡馬生活に入るワンダーアキュート(牡10歳)が、元気な姿でスタッドインした。1月6日付で競走馬登録を抹消したワンダーアキュートは、同日中に所属していた佐藤正雄厩舎のある滋賀県の栗東トレーニングセンターから移動。到着にはワンダーアキュートを生産したフクダファームの福田真一夫妻、アロースタッドの岡田隆寛代表取締役社長やスタッフ、(株)ジェイエス職員ら関係者が出迎え、ワンダーアキュート特製ブルゾンを纏って新生活の門出を祝った。
ワンダーアキュートは父カリズマティック、母ワンダーヘリテージ、母の父プレザントタップという血統。半兄には2008年の名古屋グランプリ(Jpn2)やアンタレスS(G3)、2009年の東海S(G2)や平安S(G3)、2010年の名古屋グランプリ(Jpn2)などを制したワンダースピードがいる。
ワンダーアキュートの競走成績は、3歳から9歳まで7シーズンで48戦13勝で、総収得賞金は876,306,000円。2009年1月にダート1800mの3歳新馬戦で初勝利で飾ると、ダート戦で勝利を重ねて2009年のシリウスS(G3)で重賞初制覇。続く武蔵野S(G3)も制し、重賞連勝を成し遂げた。2011年には東海S(G2)をレコード勝ち。2012年にはJBCクラシック(Jpn1)を制して初のビッグタイトルを手にした。2013年には日本TV盃(Jpn2)に優勝。2014年には帝王賞(Jpn1)を、2015年にはかしわ記念(Jpn1)を制覇した。
ほかジャパンCダートは2011年から2013年まで3年連続2着。G1/Jpn1レースは東京大賞典に6年連続6回、ジャパンCダートを含めたチャンピオンズCには6回出走するなど、全27回出走はコスモバルクと並び最多タイ記録となる。
愛馬の種牡馬入りに福田真一さんは「長い間、本当に頑張ってくれました。印象に残っているレースはたくさんありますが、とくにスマートファルコンに鼻差で負けた2011年の東京大賞典(G1)が忘れられませんね。よい種牡馬生活を送ってほしいです」。岡田隆寛社長は「ワンダーアキュートはデビュー前に見たことがありました。うちの生産馬が併せ馬をしてぜんぜん敵わなかったので走る馬だなあと思ってましたが、ここまで活躍するとは・・・。素晴らしい馬を迎え入れることができて嬉しいですね」とエールを送った。
種付料は受胎条件50万円に設定。種付予約や種付けした人には、オーナーからワンダーアキュートの特製ブルゾンが贈られるという(先着順)。