エスケンデレヤが日本軽種馬協会静内種馬場にスタッドイン
12月18日午前7時過ぎ、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場に、来年から種牡馬として供用されるエスケンデレヤ(牡8歳)がスタッドインした。11月25日に来日したエスケンデレヤは、神奈川県横浜市の動物検疫所で輸入検疫を受け、検疫を終えると1200kmの道程を陸路~フェリー~陸路で到着。出迎えた種馬場スタッフや職員、第37期生産育成技術者研修研修生、報道陣に自慢の馬体を披露した。
エスケンデレヤは父ジャイアンツコーズウェイ、母アルデバランライト、母の父シアトルスルーという血統の栗毛のアメリカ産馬。半兄にはストラヴィンスキーの代表産駒の1頭で2003年のミドルパークS(G1)を制したバルモント、一族にはケンタッキーダービー馬のキャノネイド、日本で大活躍した種牡馬ワッスルタッチ、名種牡馬ヘイローの母として知られる名繁殖牝馬のコスマーなどがいる。
エスケンデレヤの競走成績は2~3歳時米国にて6戦4勝2着1回。2歳時は7馬身以上の大差で圧勝したピルグリムSなど3戦1勝の成績を残し、3歳時にはファウンテンオブユースS(G2)を8馬身半差で重賞初勝利を飾り、続くウッドメモリアルS(G1)では9馬身3/4差という歴史的大差で圧勝。ケンタッキーダービー(G1)の最有力候補となったが、直前の怪我で回避し引退。幻のケンタッキーダービー馬と呼ばれた。
現役引退後は2011年にアメリカケンタッキー州のテイラーメイドファームで種牡馬入りし初年度産駒は現3歳。産駒は2014年1歳セールでは37万、35万、30万ドル、2015年2歳トレーニングセールでは65万ドルで取引されるなど高い評価を受けている。
到着を出迎えた中西信吾場長は「長距離輸送でしたが元気そうで安心しました。父ジャイアンツコーズウェイはストームキャット系で最も成功を収める種牡馬の1頭。日本に多くいるサンデーサイレンス系の繁殖牝馬と相性もよく、皆様にニーズに適した種牡馬と自負しております。海外に残した産駒は今が売り出し中で、種牡馬成績は上昇の一途をたどっています。600kgを超える好馬体は迫力がありますし、動きが非常に柔らかいですね。馬主や生産者の方々にはぜひ一度、実馬を見ていただき、配合種牡馬の1頭としてご検討いただきたいと思います」と話していた。新種牡馬に対する期待は大きく、すでに100頭を超える配合申し込みが寄せられているという。
来年の種付料はA:120万円、B-1:150万円、C:180万円となっている。
A:「特約なし」
種付料支払期限:平成28年4月30日又は第1回種付日のいずれか遅い日まで。種付料の返還はいたしません。
B-1:「基本契約」:不受胎時種付料返還特約、フリーリターン特約付き
種付料支払期限:平成28年4月30日又は第1回種付日のいずれか遅い日まで。平成28年8月31日現在不受胎の場合は種付料を返還します。平成28年9月1日以降に流産、死産又はその種付による産駒が生後30日以内に死亡した場合はフリーリターン特約が付帯されます。
C:「受胎条件」:フリーリターン特約付き、9月15日期限払い
種付料支払期限:平成28年8月31日現在で受胎確認後同年9月15日まで。不受胎の場合は支払い義務はなし。