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リアルインパクトが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2015年11月30日
  • 朝日を浴びて光り輝くリアルインパクト
    朝日を浴びて光り輝くリアルインパクト
  • 元気な姿で社台スタリオンステーションにスタッドイン
    元気な姿で社台スタリオンステーションにスタッドイン
  • メディカルチェックを終えて用意された馬房へ向かった
    メディカルチェックを終えて用意された馬房へ向かった

 11月28日午前6時50分頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から種牡馬生活をおくるリアルインパクト(牡7歳)がスタッドインした。27日午前10時に現役生活を送った美浦トレーニングセンターを出発したリアルインパクトは、長旅の疲れも見せず元気な姿で新天地に到着。28日付で競走馬登録を抹消された。

 リアルインパクトは父ディープインパクト、母トキオリアリティー、母の父メドウレイクという血統の安平町にあるノーザンファーム生産馬。ディープインパクトのファーストクロップで、半兄には2007年のオーシャンS(Jpn3)などを制したアイルラヴァゲイン、半弟には現役競走馬で活躍中のネオリアリズム、レアリスタがいる。

 リアルインパクトの競走成績は30戦5勝。2010年10月の2歳新馬戦メイクデビュー東京で初陣を飾ると、続く京王杯2歳S(G2)、朝日杯フューチュリティS(G1)は、ともにグランプリボスの2着。3歳になるとマイル路線を歩み、2011年のNHKマイルC(G1)で3着。3歳春にして古馬との初対決に挑んだ安田記念(G1)では、ストロングリターン、アパパネ、ジョーカプチーノ、エーシンフォワードらを退けて、1984年のグレード制導入後、3歳馬の出走が可能となった1996年以降、史上初の3歳馬による制覇を果たすとともに、重賞初制覇をG1レースで飾った。

 古馬になってからは2013年と2014年の阪神C(G2)で史上3頭目の連覇を達成。今年はオーストラリアへ遠征し、ジョージライダーS(G1)では2014年のオーストラリアダービー馬クライテリオンとの壮絶な叩き合いを制して海外G1制覇を成し遂げた。

 社台スタリオンステーションでは「ディープインパクトの産駒にしては500kgを超える大型馬。2歳のデビューから7歳まで短距離からマイル重賞で息の長い活躍をし、3歳春には1勝馬の身でありながら古馬との混合G1に優勝。7歳になってからはレベルの高いオーストラリアのG1を勝ちました。とても利発そうな顔をしていますし、身のこなしや雰囲気は父のディープインパクトらしさを感じさせます。当スタリオンでは4頭目のディープインパクト後継種牡馬となりますが、それぞれタイプが違います。繁殖牝馬との相性や目指す距離などにあわせてご検討していただければと思います。サンデーサイレンスの後継からいろいろな種牡馬が出てきたように、ディープインパクトの後継からもいろいろな種牡馬が出てくると思いますので、リアルインパクトにはステイゴールド級の活躍をしてくれたら嬉しいですね」とコメント。朝日を浴びて黄金に輝く新種牡馬に大きな夢を広げていた。

 初年度の種付料は80万円(受胎確認後)に設定。早くも事務局にはたくさんの問い合わせが寄せられているという。