馬産地ニュース

2015年度軽種馬後継者研修修了式が行われる

  • 2015年11月24日
  • 静内種馬場研修所で行われた修了式
    静内種馬場研修所で行われた修了式
  • 河野洋平会長理事の式辞を代読する中西信吾場長
    河野洋平会長理事の式辞を代読する中西信吾場長
  • 関係者を交えての記念撮影
    関係者を交えての記念撮影

 11月20日、日本軽種馬協会は新ひだか町静内にある静内種馬場研修所において、2015年度軽種馬後継者研修の修了式を行った。

 本年度のこの研修には、日高の牧場から5名の後継者やスタッドマネージャーが受講。10日間の研修期間で軽種馬生産に必要な知識や技術を習得した。

 修了式で中西信吾場長は5名ひとりひとりに修了証書を授与。河野洋平会長理事からは「研修を修了された5名の研修生に心からお祝い申し上げます。競馬の売り上げが少しずつ回復傾向にあり、本年のせり市場においても、これまでにない成績となりましたが、軽種馬生産界を取り巻く環境はまだまだ厳しい情勢が続いております。この苦境を克服し、競馬を盛り立てるためには、ファンを魅了する強い競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにすることがますます重要となっています。そのためには生産育成業務に携わる牧場の後継者、スタッドマネージャーとなる皆様のような、最先端の知識・技術を学ばれた人材が不可欠です。今後も自分を厳しく律して精進され、ここで学んだ知識や技術を遺憾なく実践の場で発揮されることを心から願ってます。今後とも健康に留意され、牧場後継者・スタッドマネージャーとして、そして、一ホースマンとして研鑽に努め、生産界に新たな活力をもたらす原動力になられることを期待しています」と激励の言葉が送られた。

 最後に研修生を代表して飯田彩乃さんが「この10日間で講義をしていただいた各専門分野の講師の方々、乗馬を経験させていただいたこと、研修の準備や研修の場を提供してくださった静内種馬場の皆様に心から感謝申し上げます。講師陣からは実体験に基づいた生の声を聞くことができとても勉強になりました。また、同時に生き物を扱う難しさや面白さを学びました。研修で理解したことを現場に持ち帰って生かしていき、今後の軽種馬生産の発展に少しでも力になれるよう努力していきます」と謝辞を述べた。