馬産地ニュース

胆振輸出検疫施設からシンガポールへ向け出発

  • 2015年10月16日
  • 照明で照らされた日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
    照明で照らされた日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
  • シンガポール出国へ向けて用意された馬運車
    シンガポール出国へ向けて用意された馬運車
  • 2014年北海道トレーニングセール売却時のファイアリシンゾウと馬主のDr.K.C.タン氏
    2014年北海道トレーニングセール売却時のファイアリシンゾウと馬主のDr.K.C.タン氏

 10月14日午後6時過ぎ、白老町社台にある日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設から、日本産馬8頭がシンガポールへ向け出発した。

 今回、シンガポールへ輸出されたのは、JRAで20戦3勝の成績を残し、10月8日付で競走馬登録を抹消したシンガポールのDr.K.C.タン氏が所有するタサジャラ(牡5歳)、2014年の北海道トレーニングセールにおいて9,072,000円でシンガポールのDr.K.C.タン氏に落札された後、JRAで10戦1勝の成績を残し、9月10日付で競走馬登録を抹消したファイアリシンゾウ(牡3歳)といった現役競走馬、今年の北海道トレーニングセールにおいて、4,752,000円で売却されたオンファイア産駒(牝2歳)と、6,696,000円で売却されたサムライハート産駒(牡2歳)、昨年の北海道サマーセールにおいて3,240,000円で売却されたヴァーミリアン産駒(牝2歳)、昨年の北海道オータムセールにおいて3,240,000円で売却されたロージズインメイ産駒(セン2歳)と、3,024,000円で売却されたシニスターミニスター産駒(牝2歳)と、1,080,000円で売却されたアドマイヤコジーン産駒(牝2歳)。8頭は10月8日に検疫厩舎に入厩して9日から6日間の出国検疫を終え、10月15日に成田国際空港から出国した。

 シンガポールと日本の競馬関係者との結びつきは強く、今年の北海道サマーセールではシンガポール在住のロシア人オーナーが初めて参加し、トランセンド産駒(牡1歳)を6,588,000円で落札。9月には胆振軽種馬農業協同組合の高橋秀昌代表理事組合長や日本軽種馬協会、日高軽種馬農業協同組合の職員がシンガポールへ赴き、クランジ競馬場においてプロモーションDVDの放映や資料、グッズを配り、日本産馬や北海道市場を宣伝を行った。また、毎年春には日本軽種馬協会の協賛レースも行われている。