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エンパイアメーカーが日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に移動

  • 2015年10月13日
  • アメリカのゲインズウェイファームへの移籍が決まったエンパイアメーカー
    アメリカのゲインズウェイファームへの移籍が決まったエンパイアメーカー
  • 5年間過ごした種牡馬厩舎を後にした
    5年間過ごした種牡馬厩舎を後にした
  • 輸出検疫施設に移動。順調にいけば10月22日に成田国際空港から出国する
    輸出検疫施設に移動。順調にいけば10月22日に成田国際空港から出国する

   10月12日午後、アメリカのゲインズウェイファームへの移籍が発表されたエンパイアメーカー(牡15歳)が、種牡馬生活を送っていた新ひだか町静内の日本軽種馬協会静内種馬場の種牡馬厩舎から、同種馬場内の輸出検疫施設に移動した。順調なら輸出検疫終了後の21日夕方に成田国際空港へ向け出発し、翌22日に日本を旅立つという。

   エンパイアメーカーは父アンブライドルド、母トゥサード、母の父エルグランセニョールという黒鹿毛の米国産馬。競走成績は8戦4勝で、3歳時の2003年にはベルモントステークス(G1)、フロリダダービー(G1)、ウッドメモリアルステークス(G1)に優勝した。

   2004年にアメリカのジャドモントファームで種牡馬入り。日本では2011年から静内種馬場で繋養されていた。

   日本に導入される前から数多くのG1ホースを送り出していたが、導入された後も活躍馬を送り続け、2012年には北米チャンピオンサイアーのタイトルを獲得。今年は孫のアメリカンファラオが1978年のアファームド以来、37年ぶり史上12頭目のアメリカクラシック三冠馬となったことで、エンパイアメーカーのアメリカ生産界への復帰を望む声が高まっていたという。

   日本では5年間の供用で2012年の236頭を最高に合計860頭に配合。中西信吾場長は「日本に残した産駒は600頭以上いますので、そのなかから大レースを勝つような活躍馬が出てくれることを祈っています」と話していた。