馬産地ニュース

サマーセールが行われる

  • 2015年08月28日
  • 組合長のあいさつから市場はスタートした。
    組合長のあいさつから市場はスタートした。
  • 3,240万円で落札されたディープインパクト産駒のNo.785「ユニ」
    3,240万円で落札されたディープインパクト産駒のNo.785「ユニ」
  • 牡馬最高の2,268万円に落札されたNo.576「コンフィデントの26」
    牡馬最高の2,268万円に落札されたNo.576「コンフィデントの26」
  • 1,896万円で取引されたNo.427「ムゲンの26」
    1,896万円で取引されたNo.427「ムゲンの26」
  • 静内農業高校生産馬「夏羽月」はJRAが落札
    静内農業高校生産馬「夏羽月」はJRAが落札

   日高軽種馬農業協同組合が主催する「北海道市場サマーセール」が8月24日から27日までの4日間、新ひだか町の北海道市場で開催された。4日間で1239頭(牡684頭、牝555頭)が上場されて、812頭(牡499頭、牝313頭)が売却。サマーセールが現在のような形になってから最高となる65.54%(前年比4.2pt増)の売却率を記録し、昨年を7億円以上うわまわる総額3,788,208,000円(税込、以下同)を売り上げた。

   市場終了後、木村貢組合長は「昨年を大きくうわまわる743人の方に購買者登録をいただき、4日間を通して差がない成績を残すことができたことで嬉しい限りです。全日を通して60%を超える売却率を記録できたことは、購買者はじめ上場申込者など関係者に感謝したい。宿泊や交通アクセスなどご迷惑をかけたことは申し訳なく思っておりますが、今後も購買者サービスを充実させてより良い市場にしたい」と満足そうに4日間をふりかえった。

   サマーセールは、国内最大の上場頭数を誇る市場。昨年の取引馬には15日に小倉競馬場で行われたフェニックス賞を勝ったコウエイテンマがいるほか、今年の東京ダービー馬ラッキープリンスや昨年の全日本2歳優駿(Jpn1)を勝ったディアドムス、安田記念(G1)優勝モーリスなどが取引された市場だ。

   4日間を通して最高落札価格となったのは、様似町の様似渡辺牧場が生産したNo.785「ユニ」(牝、父ディープインパクト、母ユニバーサル)。サマーセールにディープインパクト産駒が上場されたのは2012年以来3年ぶり。「ユニ」は祖母にオークス馬エリモエクセルがいる血統で、浦河町の(株)吉澤ステーブルが最初の一声、32,400,000円で落札した。

   これに続いたのは、浦河町の(有)日の出牧場が生産したNo.576「コンフィデントの26」(牡、父ネオユニヴァース)。近親に欧米の重賞勝ち馬がいる血統。22,680,000円で近藤英子さんが落札し、この馬が牡馬の最高落札馬となった。

   3番目の高額馬は、新ひだか町の(有)フジワラファームが生産したNo.427「ムゲンの26」(牡、父スズカマンボ)。半兄にユニコーンS(Jpn3)勝ち馬ロングプライドがいる血統。19,980,000円で松本好雄さんが落札した。

   なお、団体購買ではJRA日本中央競馬会が、静内農業高校が生産した「夏羽月(うづき)」(牝、父サマーバード)を含む55頭(牡29頭、牝26頭)を総額340,632,000円で購入。東京都馬主会が牡馬8頭を39,852,000円で、石川県馬主協会も8頭(牡3頭、牝5頭)を22,356,000円で購入した。