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コンデュイットがビッグレッドファームを退厩

  • 2015年08月20日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に到着したコンデュイット
    日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に到着したコンデュイット
  • 出国へ向けての検疫馬房に入った
    出国へ向けての検疫馬房に入った
  • 厳戒な防疫体制がとられ、関係者以外立ち入り禁止となった
    厳戒な防疫体制がとられ、関係者以外立ち入り禁止となった

 8月19日、2010年から種牡馬生活を送っていたコンデュイット(牡10歳)が、繋養されていた新冠町明和のビッグレッドファームを退厩し、新ひだか町静内田原の日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に移動した。輸出検疫終了後の25日に成田国際空港へ向け出発し、26日に母国のアイルランドへ帰国し、来年からは障害用の種牡馬として再出発するという。

 コンデュイットは父ダラカニ、母ウェルヘッド、母の父サドラーズウェルズという栗毛のアイルランド産馬。父は2003年の仏ダービー(G1)と凱旋門賞(G1)を制した全欧年度代表馬で、1996年のダービー馬フサイチコンコルド、2009年の皐月賞馬アンライバルド、2007年の皐月賞馬ヴィクトリー、2011年のオークス馬エリンコートなどと同じ一族になる。

 コンデュイットは現役時代、イギリス、フランス、アメリカ、日本と4か国で走り、通算成績は15戦7勝。3歳時の2008年には英セントレジャー(G1)でG1初勝利を挙げると、続くBCターフ(G1)をレースレコードで制覇し、エクリプス賞最優秀芝牡馬に選出された。翌2009年はキングジョージ六世&クイーンエリザベスステークス(G1)に優勝。秋には史上2頭目のBCターフ(G1)連覇も達成した。引退レースとなった2009年のジャパンカップ(G1)では、優勝したウオッカから0.4秒差の4着に健闘。日本の高速馬場にも対応する能力も示した。

 昨年までで257頭の産駒を残し、初年度産駒は現4歳。3世代で142頭がデビューし60頭が勝ち上がっている。ビッグレッドファームでは新天地での活躍を祈っていた。