セレクトセール当歳が行われる
日本競走馬協会が主催するセレクトセール2015の2日目(当歳セッション)が14日、北海道苫小牧市のノーザンホースパーク特設会場で行われた。
232頭(牡152、牝80)が上場され、184頭(牡123、牝61)が落札され、65億5,452万円(税込、以下同)を売り上げた。売却率は前年をやや下回る79.3%を記録した。
2日間合計では470頭の上場で394頭を売却。83.8%の売却率で、総額142億2,738万円を記録した。これは昨年を約6億5,000万円うわまわるセールレコードとなった。
最高価格は母がデルマーデビュタントS(G1)、オークリーフS(G1) (いずれも米G1)に勝った「ウィーミスフランキーの2015」(牝、父ディープインパクト)。5,000万円からスタートしたせりは、あっという間に1億円を超え、その後もヒートアップ。最終的には1億9,440万円。(株)ダノックスが落札した。
高額2位は、母がトゥザヴィクトリー、サイレントディールの全妹「ギーニョの2015」(牡、父キングカメハメハ)の1億6,740万円。「トーセン」の冠で知られる島川隆哉氏が落札した。
高額3位は「ベルワトリングの2015」(牡、父ディープインパクト)と「ケアレスウィスパーの2015」(牡、父ハービンジャー)の2頭が1億3,500万円で分け合った。
前者は母がチリダービー(G1)などチリG1 5勝で、同国の年度代表馬。後者は現役活躍馬トーセンバジルの全弟でおじにトーセンジョーダン、トーセンホマレボシらがいる血統。
それぞれ、島川隆哉氏、(株)ジャパンヘルスサミットが落札した。
高額5位は、半兄セヴィルが愛国ダービー(G1)2着馬で、豪州G1勝という血統の「シルヴァースカヤの2015」(牡、父ディープインパクト)。1億2,960万円で猪熊広次氏が落札した。
1億円を超える価格で取引されたのは7頭。内訳はディープインパクト4頭、キングカメハメハ、クロフネ、ハービンジャーがそれぞれ1頭ずつだった。
セール終了後、吉田照哉市場長は「今までせりを支えてきてくれた方々に加え、初めてこのセールに参加する人や海外からの積極的な購買が、せりを盛り上げてくれた。幅広い層で競り合いが行われ、市場全体が盛り上がりを見せた印象がある。これもレベルの高い馬を揃えた結果。今回の馬たちは、レースでも頑張ってくれると思う」と取引馬にエールをおくった。
●せりの詳細な結果については、こちらをご覧ください。
⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2015/10H1/