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ノーザンホースパークで内国産乗用馬市場が行われる

  • 2015年06月11日
  • ノーザンホースパークで行われた内国産乗用馬市場
    ノーザンホースパークで行われた内国産乗用馬市場
  • 主催者を代表して挨拶する広瀬春行事務長
    主催者を代表して挨拶する広瀬春行事務長
  • 鑑定人は青森県軽種馬生産農業協同組合の松橋康彦参事が務めた
    鑑定人は青森県軽種馬生産農業協同組合の松橋康彦参事が務めた
  • ジョッキーベイビーズを目指す子供のパートナーとして用に出陳された日本乗系種
    ジョッキーベイビーズを目指す子供のパートナーとして用に出陳された日本乗系種
  • オークション終了後には高額落札者への表彰が行われた
    オークション終了後には高額落札者への表彰が行われた

 6月9、10日、苫小牧市のノーザンホースパークにおいて、「第3回内国産乗用馬市場inノーザンホースパーク」が行われた。

 この市場は内国産乗用馬市場実行委員会の主催で、公益社団法人日本馬術連盟、公益社団法人日本馬事協会、公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会、東北軽種馬協会、青森県軽種馬生産農業協同組合が市場開催協力し、ノーザンファーム、ノーザンホースパーク、画廊長瀬智之、株式会社アイピー通商など多数の企業や牧場が協賛協力。内国産乗用馬および競走転用馬の活用促進を目的としたもので、一昨年から始められており、今年で3回目を数える。

 参加馬の条件は内国産の日本スポーツホースおよび競走転用馬、在来馬、ポニー種。今年はディープインパクト、キングカメハメハ、ステイゴールド、ダイワメジャー、クロフネ、ダンスインザダーク、ネオユニヴァース、スペシャルウィーク、ジャングルポケット、ファルブラヴ、サクラバクシンオー、キャプテントゥーレ、キンググローリアス、ゴールドヘイロー、オペラハウス、メイショウドトウ、ノボジャック、デザートキング、トーセンダンス、ワンダーグルームを父に持つ、競走馬から乗用馬に転用されたサラブレッド種、シンコウウインディを父に持つサラブレッドMIX、ハービンジャーを父に持つ日本乗系種、体高が100cmにも満たない日本ミニチュアホース種、体幹部に大きな白斑のある日本ポニー種など13種59頭の乗用馬が上場された。

 市場では9日に展示や試乗を、10日にオークションを実施。オークションには60名を超える乗馬愛好家が購買登録した。実行委員会の広瀬春行事務長は「昨日は雨で今日の外は曇っていますが、皆様の熱意で盛大なせりになるよう願っています」とあいさつ。鑑定人はJRAブリーズアップセール、北海道市場、八戸市場、九州市場でも名調子で鳴らす青森県軽種馬生産農業協同組合の松橋康彦参事が務め、障害90cm、障害100cm、馬場馬、練習馬、ポニー、若馬といったクラスに分けて次々とせりにかけられた。

 最高価格で落札されたのは障害120cmで活躍する刈谷乗馬クラブから出品されたウエストファーレン種のサクラアルタイル(牝6歳、岩手県産)で1,900,000円(税別)。オークション終了後には高額落札者上位5名に協賛協力団体や企業から記念品が贈られた。

 乗用馬市場の見学に訪れていた牧場関係者は「現役を引退した競走馬たちが乗用馬として第二の生活を送れるよう、このような市場がもっと活発になればうれしいですね」と感想を口にしていた。