馬産地ニュース

ノーザンホースパークマラソン2015が行われる

  • 2015年05月27日
  • 坂路コースをG1馬デルタブルースが先導
    坂路コースをG1馬デルタブルースが先導
  • 元気いっぱいの参加者たち
    元気いっぱいの参加者たち
  • ゴール付近ではポニーも応援
    ゴール付近ではポニーも応援
  • 各部門優勝者が馬に乗って登場
    各部門優勝者が馬に乗って登場
  • 恒例のチャリティーオークション
    恒例のチャリティーオークション

   苫小牧市のノーザンホースパークで5月17日、「ノーザンホースパークマラソン2015」が行われた。

   2011年から始まったこの大会はノーザンホースパークとその周辺地域をマラソンコースとし、随所で馬や牧場の楽しみを取り入れていることが特徴。今年はゲストランナーとしてタレントの福島若可菜さん、猫ひろしさんが競技に参加し、全国各地、子供からお年寄りまで幅広い年齢層のランナーが汗を流した。

   当日は午前中に一時雨に見舞われたものの、その後は天候に恵まれ、概ねマラソン日和となった。午前7時の開場から続々とランナーが到着し、自前の休憩テントを設営したり、ウォーミングアップをしたりして、スタートの時を待った。

   最初の種目の「ペアラン」ではノーザンホースパークの吉田勝己社長がスターターを務め、大勢の親子が2.5kmを足並み揃えて疾走した。続く「トレイルラン」は橋本聖子大会長がスターターとなり、吉田社長が馬に乗ってランナーを先導した。全7kmのコース半ばには競走馬用の坂路コースがあり、そこではG1馬デルタブルースが先導し、余裕十分な走りで大役を果たした。デルタブルースはその後、沿道に移動して草を食みながらランナーを見送り、一旦立ち止まって記念写真を撮る方も少なくなかった。

   午前11時からは「ハーフマラソン」のスタートが切られ、ランナーは苫小牧市、千歳市、安平町のコースを駆け抜けた。途中には馬のいる放牧地を通り、ゴール付近ではポニーがスタッフと一緒に立ってラストスパートを応援した。

   今年も競馬ファンと思しきランナーが多く、中には馬のかぶりものをしたり、騎手の装いをしたり、また、北海道のサッカーやプロ野球チームのユニフォームを着るランナーの姿もあった。地元から夫婦で参加した30代女性は、「夫はハーフマラソンに、私はトレイルランに参加しました。坂路はふかふかしていて、足に負荷がかかりましたね。傾斜もあるので、いつもここを走っている馬はすごいなと思いました。」と、感想を語っていた。

   会場では門別競馬場で使用している大型ビジョンが設置され、マラソンの模様や会場内に並ぶスポンサーブースを紹介。ビュッフェコーナーでは特大鍋“日胆千人鍋”で作るスープカレーをはじめ、牛ヒレ肉網焼き、醤油ラーメン、鮭おにぎり、生野菜サラダなどが並び、ゴールしたランナーは疲労感を携えながらも、北海道グルメを満喫していた。

   上位のランナーがゴールして結果が確定すると、会場ステージでは生演奏に合わせて表彰式が始まり、各種目・部門優勝者が馬に乗って登場すると、ギャラリーから大きな拍手が送られた。優勝者にはキャロットクラブの一口馬主権がプレゼントされ、完走者には有名アパレルブランドPapasのプレミアムTシャツが手渡された。また、全ランナーを対象とした抽選会やじゃんけん大会もあり、ここでもシンハライト(牝2歳、父ディープインパクト)を含めたキャロットクラブの一口馬主権や、ホノルルマラソン、ハイテクハーフマラソンの招待がプレゼントされた。

   競技終了後には恒例のチャリティーオークションが始まり、毎年セレクトセールで活躍している中尾義信さん(ノーザンファーム)がオークショニアとなって盛り上げた。出品されたのはサッカーの本田圭佑選手を含めた人気スポーツ選手のサイン入りグッズや、実際にレースで使用した勝負服などで、高いものは5万円まで競り上がった。売上は「NGO法人難民を助ける会」へ寄付となる。

   今大会も初参加のランナーがいる一方で、複数回参加しているランナーも多くを占め、すでに楽しみどころを心得ているランナーが増えた印象。参加ランナーは昨年を上回り、約2,500人を記録した。