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エクラヴァンクールが今年のファーストクロップサイアー初勝利

  • 2015年05月21日
  • 2015年ファーストクロップサイアーの初勝利となったエクラヴァンクール
    2015年ファーストクロップサイアーの初勝利となったエクラヴァンクール
  • 7馬身差で圧勝したエクラヴァンクール産駒のランランラン
    7馬身差で圧勝したエクラヴァンクール産駒のランランラン
  • エクラヴァンクールの初年度産駒はランランランただ一頭
    エクラヴァンクールの初年度産駒はランランランただ一頭
  • ウィナーズサークルで笑顔を見せるランランランの関係者
    ウィナーズサークルで笑顔を見せるランランランの関係者
  • 優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送るエクラヴァンクール
    優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送るエクラヴァンクール

 5月14日、日高町門別の門別競馬場で開催されているホッカイドウ競馬第2回門別4日目の第4競走、JRA認定フレッシュチャレンジ競走(サラブレッド系2歳牝馬新馬戦、ダート1200m)において、新種牡馬エクラヴァンクールの産駒であるランランラン(牝2歳、田中淳司厩舎)が7馬身差で快勝。この勝利でエクラヴァンクールは今年のファーストクロップサイアーの中で最初の勝ち名乗りをあげた。また、2着にも2歳新種牡馬バンブーエールの産駒ロナウドチョップが入り、ファーストクロップサイアーの産駒でのワンツーフィニッシュとなった。

 エクラヴァンクールは父フォーティナイナー、母スイートウインク、母の父サンデーサイレンスという門別町(現日高町)の野島牧場生産馬。半弟には2010年の函館記念(G3)勝ち馬のマイネルスターリー、おばには1995年の京都記念(G2)、金杯(G3)、1994年の函館記念(G3)、エプソムC(G3)などに勝ったワコーチカコ、いとこには2004年のAJCC(G2)、ダービー卿ChT(G3)に勝ったダンツジャッジ、近親には1995年の高松宮杯(G2)、1994年のAJCC(G2)、1993年の目黒記念(G2)、ダイヤモンドS(G3)に勝ったマチカネタンホイザ、2002年の富士S(G3)優勝馬メイショウラムセス、2008年のラジオNIKKEI賞(Jpn3)に勝ったレオマイスターなどがいる。

 現役時代は野島牧場の所有馬として中央と公営・名古屋で競走生活を送り15戦3勝。現役引退後の2012年から野島牧場の自己所有種牡馬となり、新冠町の優駿スタリオンステーションで繋養され、初年度に種付けされて生まれた唯一の産駒が今回勝利を挙げたランランランだった。

 7馬身差の圧勝に管理する田中淳司調教師は「強い競馬でした。牝馬にしては480kgもある大型馬でまだ緩さもあるので、これからの成長が期待できそうですね。エクラヴァンクールの産駒はこの馬一頭しかいないので、オーナーと相談して大事に使っていきたいと思います」と笑顔で記念写真に納まっていた。

 ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによると、2015年のファーストクロップサイアーは21頭。血統登録頭数が最も多いのは、カジノドライヴの127頭で、次いでワークフォースの125頭、ヴィクトワールピサの102頭となる。また、父馬別ではアグネスタキオンの3頭(キャプテントゥーレ、トーセンイマジゲン、トーセンモナーク)が最も多く、アフリート(バンブーエール、ミリオンディスク)、ステイゴールド(ドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ)、ネオユニヴァース(アンライバルド、ヴィクトワールピサ)が2頭ずつとなる。