マヤノトップガンが種牡馬引退
新冠町の優駿スタリオンステーションに繋養されているマヤノトップガン(牡23歳)が種牡馬を引退し、功労馬として余生を送ることになった。
マヤノトップガンは父ブライアンズタイム、母アルプミープリーズ、母の父ブラッシンググルームという新冠町の川上悦夫さんの生産馬。ブライアンズタイムの2年目の産駒となる。
マヤノトップガンの競走成績は21戦8勝。3歳の秋になり本格化すると、神戸新聞杯(G2)、京都新聞杯(G2)を連続2着で臨んだ菊花賞(G1)に優勝。初重賞勝ちをG1で飾り、続く有馬記念(G1)も連勝し、1995年のJRA賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬を受賞した。
古馬になると1996年の宝塚記念(G1)、1997年の天皇賞(春)(G1)と阪神大賞典(G2)を優勝。芝中長距離を得意とし、型にとらわれない幅広い戦法でファンを沸かせ、「マッハの衝撃波」と異名をとった。
1998年に優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。主な産駒にはプリサイスマシーン、メイショウトウコン、チャクラ、ホッコーパドゥシャ、ムスカテール、キングトップガン、デンコウオクトパス、トップガンジョー、バンブーユベントス、マサノブルースなどの重賞勝ち馬がいる。
今季は種付けを行わず、3月11日付で用途変更。公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが行う平成27年度の引退名馬繋養展示事業助成金の交付申請を済ませており、申請が通れば7月から助成対象になる。
優駿スタリオンステーションでは「23歳になりましたが体調もよく元気です。ただ種牡馬引退が決まってからは、激務から解放されたのをわかったのか穏やかな表情になりましたね。秋までは一般の方も見学できる放牧地に放しますので、ぜひ会いに来てほしいです」と話していた。