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ホッカイドウ競馬で日本で一番早い新馬戦が行われる

  • 2015年04月23日
  • 叩き合いを制したプレイザゲーム(左)
    叩き合いを制したプレイザゲーム(左)
  • 関係者の顔も晴れ晴れだ
    関係者の顔も晴れ晴れだ
  • 2015年2歳戦勝ち馬第1号を送り出したパイロ
    2015年2歳戦勝ち馬第1号を送り出したパイロ

 4月22日に開幕したホッカイドウ競馬で“日本で一番早い新馬戦”JRA認定「スーパーフレッシュチャレンジ競走」(1200m)が行われた。今年から産駒を送り出すベーカバドや売出し中のスクリーンヒーロー、クロフネ、ネオユニヴァースの産駒など2013年生まれの2歳馬9頭が出走し、2番人気に推されたプレイザゲーム(牡2歳、北海道・田中淳司厩舎)が優勝、世代勝ち馬第1号に輝いた。ダート1200m(重0馬場)の勝ち時計は1分14秒2。

 同馬は父パイロ、母ノーザンスター、母の父カーネギーという血統で、皐月賞馬ハクタイセイなどを送り出した新ひだか町の土田農場の生産馬。

 父のパイロは2013年NARフレッシュマンチャンピオンサイアー。母ノーザンスターはJRA3勝馬で、叔父にはマヤノデンプシー(JRA7勝、北九州短距離S3着)、近親にペプチドアマゾン(京都新聞杯(G2)2着、日本ダービー(G1)4着)がいる血統。昨年の北海道市場サマーセールに上場されて4,644,000円(税込)で落札された馬だった。

 この日の馬体重は444キロ。スタートダッシュこそ他馬に遅れを取ったが、二の足を利かせてハナに立つと、他馬に絡まれながらもレースをリード。4コーナーではいったん交わされそうになりながらもゴール前で再び盛り返してハナ差先着。2着には4コーナー手前から進出し、ゴール前まで壮絶な叩き合いを演じたスティールキング(牡2歳、父シルバーチャーム、北海道・角川秀樹厩舎)が入って、3着以下は5馬身後方に置き去りにされた。

 レース後、岩橋勇二騎手は「交わされそうになりながらも、4コーナーではまだ手応えが残っていました。まだ気性的に若いところはありますが、最後のバテあいを制したところなど、根性がありますね。現時点では、距離は短い方が良いと思います」と話し、田中淳司調教師は「ハナに行くとは思わなかったので、交わされたときはダメかと思いましたが、嬉しいです。今後は、中央競馬の北海道シリーズも視野に入れながらレースを選択したいと思います」と今後について語った。

 ホッカイドウ競馬では、今年も80日間の開催の中で2つのダートグレード競走含む11重賞など342の2歳戦を予定。自慢の屋内坂路で鍛え上げられた若馬たちを全国の競馬場へと送り出す。